2020年9月 4日 (金)

コロナ禍下のサッカー観戦で思うこと

Jリーグ再開から3か月以上が経ち、何とかここまで開催を続けられていますね。大なり小なり予定通り行かない事態は避けられないとしても、「まずは何とかシーズン終了を迎えられたら良いな」と願うばかりです。

私はというと、リモートマッチ(無観客)が解除された後も、最初はやはりCOVID-19の感染を警戒し(自分自身もそうですが、家族や職場への影響を考え)、ホーム戦も数試合はじっと堪えてDAZN観戦していました。それこそ、12年に渡ってクラブの発展に尽力された沼田前社長から小島社長への交代挨拶もスタジアムで聞きたかった気持ちを押し殺して、ひたすらリモート観戦に徹していました。

しかし、入場者数制限ありの中での平日ナイトゲームだったとは言え、2回も観客動員数が1000人に届かなかったのを見て、私自身もかなりショックでしたし、魅力的な試合運びを見せてくれていた選手達の気持ちも考えると、本当に申し訳ない気持ちになりました。この状況なので積極的に来場を呼び掛けられないけれど「もっと来て欲しい」と本当は声を大にしたいもどかしさは、試合後の監督のコメントやメルマガの文面からも滲み出ていました。
よく今の状況と比較するため、クラブの10年ほど前の話として「当時は観客も3桁で」と言われる方もいますが、実際は2001年までの話で、それ以降は2007年第11節で1度記録しただけのようです。ちなみにこの試合は私も生観戦していますが、3桁だったことと、やはり平日ナイトゲームで酷い雨だったので印象に残っています。
観客が1000人を下回るというのは、それくらい久しくなかったことで、恐らくこういう状況でなければ起こり得なかった非常事態なのです。

最早何が正解なのか分からず相当悩みましたが、居ても立っても居られなくなり、先月からスタジアムに行くようになりました。
DAZN越しでも、選手同士や監督の声や、ボールや体がぶつかり合う音などはよく響き渡っていて、最初のうちは新鮮さと変な感じが入り混じった気持ちで観ていましたが、実際にスタジアムに行ってみると、拍手以外は本当にただ座って観ているだけで何も出来ることがないことを肌で感じました。それでも、「観客が入って、拍手が起きるだけでも選手達の後押しに少しでもなってくれれば」と思っていますが、目の前に居る選手達に対し、応援どころか声も出せないので、それはそれで歯痒さはあります。勝っても負けてもただ拍手で称え、労うことしか今は出来ません。

過密日程や感染拡大防止を考慮して、前後半に1回ずつの飲水タイムの設定や、選手交代を1試合につき3回(ハーフタイム時はカウントせず)、計5人までOKなどの特別ルールが色々導入され、これらが試合運びに大きな影響を与えていることは明白ですが、かと言って、当たり前のように中2日、3日の5連戦が組まれるシーズンで、選手の負担を考えれば、これらは「絶対に必要な措置だったな」と思います。
良くも悪くもすぐ次の試合が来るので、観ている方は結果が悪くても数日で気持ちが切り替えられるし、試合も頻繁に観られて楽しいのですが、やる方は大変だろうと思います。秋葉監督もよく次の試合への修正点や意気込みを聞かれて、「連戦の合間はフィジカルの回復に費やすことくらいしか出来ない」と言っていますが、本当に選手達はよく頑張って走ってくれていて感心します。
しかも幸いなことに、今季の水戸はいろんな選手が起用され、それぞれが役割を果たせていて頼もしいのですが、選手交代による波が激しいチームは「やりくりが大変だろうな」と思います。現時点で15位で、偉そうなことを言える立場では全くないですが、主軸となる選手を無理に起用し続ければ怪我もし易くなると思うので、替え時・休ませ時の見極めはどのチームも難しいだろうなと。
その点、ここまで秋葉監督は大胆にもターンオーバーを積極的に行い、先発の選手が中2日後の試合ではベンチ外になったり、その逆もあったりして、チーム全員で戦っているというのが見える形で伝わってくるので本当に面白いです。

ただ余談ですが、よく監督がコメントで使う「『俺を使ってくれ』というギラギラとした野心を持った選手」「アグレッシブさ、ダイナミックさ」といった言葉は、野心がなく、全くギラギラしておらず、仕事や人生において何を目指せば良いのかも分からなくなり、ブレブレな今の私にとっては、「もし職場の上司にこんなこと言われたら心折れるかもしれない」と耳の痛い話だったりします。無論、一日一日が完全なる勝負の世界で生きている彼らだから頼もしく感じているけれど。

話は少し変わって、私がサッカーの試合をテレビやネット中継等で観戦することはこれまで年に数試合あるかないかで、生観戦だけでは実況・解説は勿論聴けないし、リプレイ映像もそれほど多く観られる訳ではないため、サッカー観戦するようになって15年以上経つのに、未だに漫然とボールを目で追ってばかりで、戦術的なことやらフォーメーションやらマッチアップの駆け引きなどは全くと言って良いほど分かっていない。素人に毛が生えた程の観察眼しかない。ルールの理解さえも怪しいところが結構あると思う。それが今季こういう状況で、DAZN観戦を余儀なくされ、何試合か観ているうちに、考え方を変えて、「サッカーを学ぶシーズンに充てるのも良いかな」と考えるようになりました。
多分、現地で観戦していると大部分は気付けないだろうということが、実況や解説者のコメントを聴いていると結構あって、直接得点や失点に絡んでいないシーンでも、一人一人のプレーの積み重ねが1つの試合を作っていることが分かり、「全然自分は見方が出来ていないな」と痛感しています。そういうのは、ダイジェスト映像で良いところだけ切り取って観ても見えないですし。
なので、生観戦した試合もなるべく解説付きで見直して、「現地で感じたこととどれくらいずれがあるのか」なども確認するようになりました。奥が深すぎて、全然見えていないのは相変わらずなので眼が鍛えられるのかは疑問ですが、とりあえず今季は続けてみようと思います。

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2020年6月30日 (火)

Jリーグ再開とDAZN初観戦

新型コロナウィルスの影響で、2月の開幕戦開催後に再三延期されてきたJリーグ(J2,J3)が6/27に約4ヶ月ぶりに再開した。当初発表されていた対戦スケジュールは新たに組み直され、先日の第2節と、続く第3節が無観客試合(「リモートマッチ」と名付けられたそうな)で開催されることになった。

DAZNで1ヶ月無料体験が出来ると今更知り、「これを活用しない手はない」と早速加入して再開戦の観戦に備えた。
初めて視聴した感想としては、「YouTubeみたいなもので、手軽にアクセス出来て、好きなタイミングで観られて便利だな」ということだった。通信環境の影響は大きいと思うが、幸い新しいPCに買い替えたばかりだったことも好材料となり、後半の途中で一度停止してしまった以外は快適に観戦できた。むしろ、快適過ぎてはまってしまうのが怖くもある。
(余談だが、このご時世のためか、「観戦」と変換しようとすると「感染」が先に候補に出てくる…)

試合開始前から、画面越しでも伝わってくる、異様なまでの静けさと、選手や監督、スタッフらの声、そしてボールを蹴る音などがストレートに響き合う新鮮さは、まるで練習試合でも観ているような感じさえした。不思議な感覚だった。
また、元々接触は避けられないスポーツなので、CKがあればゴール前に選手達は密集するし、ボールの奪い合いなども今までと何ら変わらないものの、定期的に水分補給の時間が設けられたり、ゴール後の歓喜や祝福などプレーに直接関係しない部分では握手しないように腕でコンタクトしていたりと、出来る範囲で感染防止対策が取られ、「今までと違う感じ」は至る所で見られた。

リーグ再開は喜ばしいことだが、「不要不急の外出」と慎重な行動を今も尚心掛ける生活を続けているせいか、心配の方が先に立ってしまい、手放しで待ち侘びていたかというと、正直そうでもなかった。心配していては何も出来ないが、また再流行する可能性はあるし、果たしてこのまま無事に最終戦まで開催が続けられるかも分からない状況である。
スタジアムで観戦出来るようになれば、「再開した実感」がもう少し湧いてくるかもしれないが、現地観戦に行って直接選手達を後押しする方が良いのか、感染拡大防止のため出来るだけ自宅観戦を続けるのが望ましいのかどうかも分からない。
丁度、再開戦の直前に、球団からもシーズンパス代金の払い戻しについてのアンケートが届いた。シーズン前の予定通りに開催出来なくなり、球団が一番苦しい状況であると思うが、「『寄付するのが真のサポーター』という風潮を良しとは考えていません」との記述には、強い決意やサポーターへの気遣いのようなものが感じられた。実際、私もこの状況で何試合行けるのか分からない。

選手やチーム関係者も、自主的に練習していたとは言っても、再開決定から僅か1か月足らずで公式戦に臨むというのは大変な努力が必要だったに違いない。実質もう一度開幕戦を行ったようなもので、モチベーションの維持だけでも大変だったはずだし、全体として調整が間に合わなかったチームもあったと思う。
そういった諸々の不平等さが生じることも考慮して、中断期間早々に「今季は降格なし」のルールが決定されたし、先々起こりうる様々な可能性もいろいろ検討した上で、村井チェアマンを始めとする関係者の方々が大変な努力の上で決断されたことだから、仮に後から見て正解でなかったとしても現時点でのベストだと思って、今は決められたルールの中で自分自身もどうするべきか、もう少し情勢を見ながら考えたいと思う。

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2020年3月16日 (月)

2020春のダイヤ改正

3月14日のダイヤ改正で、山手線・京浜東北線に新駅「高輪ゲートウェイ」が誕生したことなども話題になっていたが、それ以上に東日本大震災以来9年ぶりとなる「常磐線の全線運転再開」が全国的に注目を集めた。この丁度1週間前に、常磐自動車道の常磐双葉IC開通も話題となっていたが、常磐道自体は未開通区間の開通や通行止め解除を経て、2015年3月1日に全線開通を果たしている。このため、鉄道網の不通区間が復旧し、上野と仙台が再び繋がったことは、また違った意味を持っていた(余談だが、上野始発だった常磐線が品川まで乗り入れる「上野東京ライン」が開通したのは2015年3月14日である)。
震災後しばらく経っても、ずっと留め置かれていた白い車体の特急スーパーひたち(651系)の屋根付近が、徐々に錆らしき赤みを帯びて寂しげに佇む写真を見て、込み上げてくるものがあったのを思い出した。当時の特急は、他にフレッシュひたち(E653系)もあったが、いずれも既に常磐線から退役となり、9年ぶりの再開を果たした駅に入ってきたのは、初顔の特急ひたち(E657系)というのも時の流れを感じる。

この日県内ではJRのみならず、つくばエクスプレスでもダイヤ改正に合わせ、新型車両の3000系がデビューしたそうだが、もう一つ常磐線全線復旧の話題で陰が薄くなっていそうなニュースがある。常磐線の佐貫駅が「龍ケ崎市駅」に名称変更となったことだ。
隣接する関東鉄道竜ヶ崎線は「佐貫」駅のままで、駅名が別になってしまい、かえって分かりづらくなっていないか心配もあるが、関鉄側としたら佐貫駅の2駅隣の終点が「竜ヶ崎」駅なので、表記は違えど読み方が同じような駅名に改称する訳もないだろう。むしろJR佐貫駅を市名のみの「龍ケ崎」駅に改称しなかったのも、この混同を避けるためと考えられる。
駅名が「〇〇市」というのは県外では見掛けるが、県内では恐らく初めてだ。そもそも候補になかったようだが、「新龍ケ崎」や「西竜ケ崎」、「北龍ケ崎」というのも確かに違う気がするので、市名を入れつつシンプルかつ関鉄「竜ヶ崎」駅と区別できる駅名となると、これが一番良かったのかもしれない。

新型コロナウィルスの流行で、不要不急の外出を控えなくてはならない中でも、こうして列車は人を乗せて今日も北へ西へ南へ東へと走らせている。
相変わらずセレモニーやイベントなどが中止や延期に追い込まれ、マスクも品薄でなかなか手に入らない状況の中、目に見えない敵との戦いを余儀なくされ、庶民のストレスも日に日に高まっていく一方だが、いつか終わりが来ると信じて、一日でも早く平穏な日に戻って欲しいと願うばかりである。

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2020年2月29日 (土)

感染症と流通経済

「2020年最大の話題は東京オリンピックで間違いなしか」と思ってスタートを切った2020年が、まさか新型コロナウィルスの(事実上の)パンデミックによって世界を震撼させる事態に陥ることになろうとは。僅かな期間で、日に日に深刻な事態へ向かう予測のつかない展開に、先が見えない不安を抱えながら過ごす日々で、報道や飛び交う様々な情報、相次ぐイベントの中止や延期の話など見聞きし続けていると気が滅入りそうで、あの東日本大震災の直後を思い出さずにはいられませんが、いつか終息する日が来ると信じて、必要以上に騒がず取り乱さず、冷静かつ弱気にならないよう心掛けねばなりませんね。

時期的に入試や卒業式や入学式、入社式などにも影響が出てしまうのは関係する方々にとって気の毒ですし、分からない先のことをあれこれ予測しても不安が募るだけですが、このままだと春になっても花見を楽しめる状況に落ち着いていないかもしれないですね。私も何年振りかでマラソン大会にエントリーしており、今のところ予定通り開催の方向で準備が進められているようですが、東京マラソンのように市民ランナーなしでの開催になり得るかもしれません。

それにしても、潜伏期間が長く、無症状もある感染症ってのは本当に厄介ですね。普段は人や物の流れというものをそんなに意識して生活していませんが、誰もが生きていく上で、必ずそういう流れに身を置いているのだということを改めて気付かされました。

誰がウィルスを持っているかも分からず、最早どこで感染するかも分からず、かと言って誰もが外出を控え続ける社会など成り立つ訳もなく、結局誰かが働いているから世の中が回り、ある地域からある地域へ人や物が運ばれるから誰かが生活出来ている。当たり前のことだが、世の中はそういう複雑なものが絡み合って成り立っている。何かを止めれば必ずどこか他所に影響が及ぶ―。
自分もそんな社会の一員であることを、このところずっと考えさせられています。

かと言って、「だから防ぎようがない」と諦めてしまうのは、懸命に何とかしようとしている方々の努力を踏みにじることになるので、私も微力ながら自分に出来る対策を講じて、一日でも早く終息する一助になればと思います。


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2019年11月28日 (木)

僅差

J2リーグ戦が終盤に近付くにつれ、毎週末が一層待ち遠しくなっていったが、特に最後の1週間は毎日毎日最終節のことばかり考えていた。
まるで、「まだまだ水戸は挑戦者だ」という謙虚な気持ちを思い出させようとするかのように、最終節目前でプレーオフ圏外へ弾き出されたものの、長らく現実味のなかったJ1昇格のチャンスが、もう現実的に掴めそうな所まで来ている。他力も必要でやや難易度は高いが、数字上も十分に逆転できる状況だ。クラブも歴史を塗り替えようと一丸となって、この1週間は今まで以上に懸命にこの一戦を盛り上げようとしているのが伝わってきた。

そして決戦の2日前には、仕上げとばかりに緊急会見を行った。クラブが向こう5年での民設民営での新スタジアム建設、アカデミー拠点の設立構想を発表したのだ。これまでの行政のバックアップを前提とした、既存の競技場をJ1基準を満たすように改修する計画とは全く違うアプローチの、実に大きな構想であった。
財力や親会社のない地方の市民クラブにとって、無謀とも捉えられかねないが、街を活性化するため、地域のシンボルとなるため、本気で地域に根差した存在に成長したいという、クラブの将来を見据えた熱く強い決意表明だった。

実際、条件付きJ1ライセンスを認めてもらっているものの、苦肉の策の「笠松運動公園陸上競技場改修・使用」では、晴れて水戸にホームスタジアムを構えられ、少しずつだが市民の関心を集め、年々観客動員を増やしてきた流れに逆行しかねない。しかし、その観客動員数もまだまだJ1レベルには程遠い。
また、サッカーの魅力がもっと身近に伝わる専用スタジアム建設を熱望する声は今に始まった話ではない。陸上競技場の座席増設の改修計画も勿論J1ライセンス取得のために有り難いことなのだが、陸上トラックがある分どうしても客席からの迫力が半減するため、陸上競技場がホームのサポーターが初めてサッカー専用スタジアムで観戦した後は、皆決まってその迫力と羨ましさを口にする程だ。

とは言え、大金を使って、成功するかどうかも分からないことに先行投資するのは、相当の覚悟や大きな希望がなければ難しい時代になった。うまくいかなければたちまち「見通しが甘かった」だの「無駄遣い」だのと揶揄される。今回のクラブの一大発表はつまり、それだけ本気で「強豪クラブに生まれ変わるために舵を切ります」と宣言したに等しい。

今季掲げてきた「一体感」が一層強まっていく気配を感じた。当日の予報が雨かもしれないと知ったところで、現地で選手達を声で直接後押ししたいという気持ちが揺らぐことはなかった。それは私に限ったことではなかったようで、待ちに待った当日、生憎の天候にも拘わらず8500人を超えるサポーターが歴史的瞬間の証人となるべくKsスタに集結した。シーズン当初に年間観客動員125,000人の目標を掲げた時は「随分大きく出たな」と思ったし、残り5試合を切ってきた辺りでも、「流石に達成は困難か」と思うようなペースであったが、そこから怒濤の追い上げで、最終節ではまるでピン側のパットを沈めるように余裕を持って目標を達成した上、初の年間平均6,000人超えをも記録した。

私自身、今季はスタジアムに足を運べても、諸事情で思い切って応援出来ずにいたが、最後は久し振りにバックスタンドで全力で応援しようと決めていた。全力応援のため、サポーターミーティングや選手バス到着待ちなど、試合前のイベントは全て参加した。それら全てが懐かしかったと同時に、熱いサポーターがこの数年で相当増えたのも実感出来た。選手入場時はコレオグラフィの一端を担っていたので、ピッチがどうなっているか全く見えなかったが、メッセージが選手やメインスタンドで見ているサポーター達に伝わるよう全力で掲げた。

程なくして、25周年記念ユニフォームを纏ったイレブンがピッチに散らばり試合が始まった。
ライバルチームの動向も気になるが、まずは水戸が勝たないことには何も始まらない。同時刻キックオフの他会場の結果はなるべく気にせず、まずは目の前の試合に集中するスタンスを取った。前半で先制しリード出来れば、他会場にもプレッシャーを掛けられる。そんな状況で試合が出来ているだけで感極まりそうになった。そして、前半42分という理想的なタイミングで先制点を挙げてハーフタイムを迎えた。

他会場の経過もここで初めて一応確認した。0-0の山形が暫定で勝ち点71の6位となっており、水戸は暫定勝ち点70の7位に浮上していたが、このまま試合が終わってしまうとプレーオフには届かない状況であった。しかし、確実にスコアが変動するであろう後半のことを、この時点であれこれ試算しても無意味だと分かっていたので、「水戸は水戸でこのまま勝利を目指すだけ」「対戦相手チームの奮起を信じる」と、特に焦りもなくそれ以上のことは何も考えなかった。

いよいよ運命の後半が始まった。相変わらず時々ゴール前でチャンスは作るもののなかなか追加点が生まれない。逆に受けに回る時間帯も続いた。リードはたったの1点。前掛かりになって裏を取られるリスクを抑えるためか、強引に攻め上がる場面は少なく、まずはしっかり守る意識を持っているようにも見えた。確かにもし一瞬で同点に追いつかれでもしたら、今度こそ崖っぷちに追い込まれかねない。

果たして今水戸が暫定でプレーオフ圏内に入れているのかいないのか、私には分からなかったが、ピッチに声援を送りながらふと、「プレッシャーのある中でこうも懸命に『水戸の誇りを胸に』戦っている選手達の努力や想いが報われず、『プレーオフに惜しくも届かずシーズン終了』なんて結末には絶対させてなるものか。絶対に俺たちが次のステージに進むんだ」と思ったら、チャントの歌詞と相俟って、歌いながら何度も感極まってしまった。まだ何も成し遂げておらず、「感傷に耽っている場合じゃない」とは思ったが、応援し始めた頃からのいろんな情景や、サポーターとして肩身が狭かったり悔しい思いをした日々のことが瞼に思い浮かんできた。

そうしている間にも時計の針はどんどん進んでいった。周りからは他会場の結果を逐一チェックし呟く声が否応なしに聞こえてくる。
と、その時だ。「お!行ける!逆転した。てことは、えーと…あと1点だ!あと1点取れば、プレーオフ行けるぞ!!」と誰かが叫んだ。どのチームがどうなったのか分からないものの、得失点差の勝負になったことだけははっきり分かった。そして、もう1点取れなければこのまま終わってしまうということも―。
まもなくアディショナルタイムに入ろうかという時間帯だった。

アディショナルタイムの目安はたった3分。相手も勝ち点を是が非でも取りに来る執念を見せ、セットプレーでGKも水戸のゴール前まで上がってきた。
ボールがこぼれて水戸が前に蹴ろうとするが跳ね返されプレーが続く。相手GKも失点のリスクも顧みずそのまま前線でプレーを続けている。ハーフラインから後ろがほぼガラ空き。「誰か何でも良いから思い切ってロングシュート狙ってくれ!」
コールこそ起きなかったが、皆頭の中では「あと1点」コールがぐるぐる鳴り響いていたことだろう。だがボールが出て来ないばかりか、逆にシュートを打たれる。それをGK松井選手が落ち着いてキャッチ。がっちり掴んだまま地面に倒れ込んでキープ。リードしてるチームがこの時間帯によくやるやつだ。
「『よし!』って違う違う!いつもはそれで良いけど、今の状況は1秒でも早く前にボールを蹴って、GKが自陣に戻る前にガラ空きのゴールを狙うことなんだって!」というみんなの心の総ツッコミの声が聞こえてくるような瞬間だった。
「この動きはもしかして、このまま1-0で勝てばOKと勘違いしているんじゃないか!?」
そう思ってピッチ上の選手達を見ると、心なしか必死で追加点を取りに行こうとする雰囲気ではないようにも見えた。

「急げ!!あと1点取らなきゃこのままじゃプレーオフ行けないよ!」
こんな誰かの悲痛な叫びが聞こえたような気のせいか分からないが、何回かゴール前まで攻め上がる最後の猛攻を見せたが、既にゴールガラ空きサービスタイムは終了していた。それでも「そこでシュートが打てれば」という場面はあったが、時間は残されておらず、無情にも試合終了のホイッスルが吹かれた。
その瞬間は勝利したことに純粋に歓喜する一部のサポーターから「ワッ」と歓声も上がったが、大多数は「あぁ」と何とも言えない複雑な反応だった。勝利だけを見に来たのではなく、その先のプレーオフ進出を本気で目指していたからこそ、大半のサポーターが状況を理解していた。
しかし、すぐにまた近くの誰かが呟いた。「まだ(対象チームの)試合は終わってない。まだ分からない!もう1点取ってくれれば…」
最早そこに一縷の望みを託すしかなかった。そこでようやく私も速報を確認した。まだ試合中の山形と勝ち点、得失点差とも並んでいた。それを、中には勘違いして、「同率」と思って喜ぶ方の声も聞こえるなど少なからずスタンドも混乱していたが、40節終了時に山形と並んで4位タイになった時、私はその辺りの順位付けルールはしっかりと確認したので、冷静に山形の総得点の方が多いことも確認し、そうこうしているうちに試合が終了し、万事休す。
スタジアムは更に暗い空気に包まれた。決して重苦しくはなかったが、せっかく試合に勝ったのに、頑張った選手達を讃えたいのに、彼らに申し訳ないと思いながらも素直に喜べない状況は初めての経験だった。

「終わってしまった。」
最終順位が確定した時、選手もサポーターも多分みんなそういう想いだったと思う。
試合前に思い描いていた初のプレーオフ進出を果たすことなく、この瞬間、今シーズンがこんな形で突然終了した。
今まで味わったことのない感情を最初から最後まで経験させてもらえた一戦だった。ちなみに後から知ったことだが、ホーム通算150勝目でもあったらしい。
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6位となった山形には勝ち点、得失点差とも追いついたが、総得点の差で無念の7位フィニッシュとなった。もしこれが無理して攻め込んだ結果、同点に追いつかれて勝ち点68で終わっていれば、結果は同じ7位だったとしても、「6位とは僅か勝ち点2差だった」と諦めもついたのだろうか。
最終節の途中までは確かに他力も必要だったが、山形が勝ち越しゴールを許してからの数分間に限っては、水戸がもう1点取っていれば、結果的に自力で逆転出来ていた。たった1点に泣いた。シーズンのどこかで1点多く取っているか、余計な失点を1つでも防げていれば最高の瞬間を迎えられていたのだ。でも、その1点で、実際は負けが引き分けに、引き分けが勝利になっていたり、逆に勝ちが引き分けに、引き分けが負けになっていたりする訳で、勝ち点自体も変わっていた可能性が高い。毎年ドラマが生まれるプレーオフ争いの1点の重みに泣いた今年のチームは、我が水戸だった。本当に僅差だった。
しかし、一方で「最終戦の前には最低限、プレーオフ進出はほぼ決まりかけの状況には居ないと、やっぱり厳しいのかな」とも思った。それに、6位以内に入っても現実的にこの後3試合を勝ち抜かねばならない厳しい戦いに挑まねばならなかったことを思えば、理想を言えばやはり自動昇格枠で行くつもりでないと厳しいだろうなと。そうは言っても、どんな形でも行けるなら行ってみたかったが。

ちなみに、何かに付けて「22チーム制になってから最高の」と成績に前置きが入るのは、18チームで51試合行われた2009年に、水戸は21勝10分け20敗で勝ち点73の成績を収めたからで、実際今でも印象深い強いチームだったし、J2参入後勝ち越せたのも昨季までは唯一この年だけであった。今季の記録にもやはりこの接頭辞が付いてしまうが、9試合も違うのにほぼ近い数字を残したのだから、如何に今季が過去最高だったかが分かる。7位については、チーム数に拘わらずJ2参入後過去最高である。

今季の水戸は連敗は1度だけだったが、3連勝も開幕からの1度だけで、開幕12戦無敗や夏に7戦無敗もあり、シーズンのほとんどを6位以上で過ごしたものの大型連勝がなかった。その点、1位の柏は中盤で11連勝したし、2位の横浜FCも18戦無敗、4位の徳島も12戦無敗などを中盤から終盤に掛けてそれぞれ達成し、最終的な明暗を分けた。水戸もそれに準ずる活躍はしたが、やはり勝負所で勝ち点を失った数試合が最後に効いてしまった感じがする。J2で2番目に失点が少ない堅守で勝負してきた故に、総得点差というルールで憂き目にあったとも言えるかもしれない。そう考えると攻撃的なチームの方が有利なようでフェアじゃない気もする。
しかしいずれにしても、シーズン通して昇格争いが出来たこと、そして1点に泣かされたことで、間違いなく今後新たな歴史を創る上で必要な経験をさせてもらえた。そんなチームを改めて誇らしく思う。悔しい気持ちはあるが、本当に毎週楽しみなシーズンだった。みんなにお疲れ様と言いたい。

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2019年11月16日 (土)

J1参入プレーオフ初進出の可能性を残して最終節へ

この1ヶ月半の間もJ1昇格争いはもつれたまま最終盤に突入したが、1節を残して柏がまずJ1復帰とJ2優勝を決めた。更に、残り1枠の自動昇格枠争いも横浜FCと大宮の2チームに絞られた。3位もこのどちらかとなる。
J1参入プレーオフ出場権が与えられる3~6位のうち、残り3枠については、4位の山形から8位の水戸までの実質5チームの争いとなった。
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前節終了(残り2節)時点で4位タイに浮上し、数字上は自動昇格の可能性さえも残っていた水戸。自動昇格は実質厳しいとしても、今節勝ってプレーオフ進出に王手を掛けておきたかったが、敗れた上に他のライバルチームは全て勝利という最悪の結果となり、一転してプレーオフ圏外の8位まで転落し、最終節も他力に委ねるしかない厳しい状況に追い込まれた。
負けた時点で9位が確定し、引き分けても6位に食い込める可能性はほぼゼロに近い。つまり勝つしかない。勝っても複数の条件をクリアしならなければならない。しかし、ここに来て手堅く勝ち点を積み重ねているライバル達が取りこぼすとも思えない・・・。
最新の順位表を何度も見返しては、今日勝ち点3を獲れなかったことで陥った窮地に、ネガティブな言葉が次々浮かんで来た。
だが、不利な状況に違いはないが敢えてポジティブに考えてみようと思い直した。それこそ、皆が言う通り、「諦めるにはまだ早い」と―。

ライバルの3チーム以上が勝利すれば勿論アウトだが、引き分けや負けが絡んでくればまだ分からない。それこそ、今節の水戸のように4位から8位への転落も有り得るのだし、何なら8位から4位への浮上だって可能性としては有り得る。それに、3試合制さないとJ1昇格出来ないプレーオフを有利に進めるためにも、一つでも上の順位でフィニッシュしたい思惑はどのチームも持っていて、プレッシャーも少なからず掛かっているはずだし、まずはどのチームも「他のチームがどうこうではなく勝つことに専念する」という気持ちで最終戦に臨むはずだ。
そこに付け入る隙が出る可能性は十分ある。そういう意味では、「展開次第では引き分けでもプレーオフ進出が決定する」というような中途半端な立ち位置よりも、「もう勝つしかない」という潔い立場の水戸の方が迷いなく臨めるかも知れない。

今シーズン序盤の水戸は堅守が持ち味だったが最近は失点が止まらず、10月以降の7試合で2度の逆転負けを含め、勝ち点10しか伸ばせなかった。やはりJ2は一筋縄ではいかないと痛感した。それでも初の昇格へ向けて産みの苦しみを味わいながらも未踏の地を進み続けた。そうして、初めて最終節までプレーオフ出場の可能性を残すという、クラブ史に大きな経験と足跡を残した。

でもまだここで終わって欲しくない。プレーオフに出場すること、トーナメントを勝ち抜いてJ1昇格すること、そしてJ1でシーズンを通して戦うことまで含めた経験がどんなものなのか味わいたい。経験して初めて見える景色があるはず。
水戸というクラブが過去25年で成し得なかった歴史を新たに塗り替えていくためにも、最終節での逆転劇をサポーターが信じ、選手達を全力で後押しするのだ。
多分これは計算や理屈じゃない。毎年最終戦での逆転劇や、勝ち点1や得失点差1の僅差でドラマが生まれているJリーグの昇格・降格争い。今年のJ2の昇格争いもそういう展開になるだろう。「絶対に諦めない」という強い気持ちを持ったチームが勝ち残る。

―こんな風に冷静に考えていたら、当初の悲壮感など全く必要ないことに気付いた。
いよいよ来週、運命を分けるレギュラーシーズン最後の1試合が行われる。

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2019年10月 4日 (金)

熾烈なJ1昇格争いの渦中

今季のJ2も残すところあと2ヶ月となり、今週末の試合を含め、一部のチームを除き残り8節となった。どうやら水戸のクラブライセンスは昨季に続き、「条件付きJ1」が付与されたようだ。ひとまず成績次第でJ1へ行く資格は得た。そして、肝心の成績も9月末までの時点で2位争い集団に加われている。
過去にも期待の持てる年は何回かあったが、いずれも夏場以降失速し、秋が深まるこの季節には昇格争いは「計算上は僅かな可能性が残っている」かどうかという状況で、一桁順位でフィニッシュ出来るのか、あるいは勝ち点記録をどこまで上乗せ出来るかが現実的な目標になっていた。
それが今季は6月9日に首位に返り咲いたのを最後に、その後柏が11連勝で一気に首位に躍り出て独走し始めてからは、このブログでも「首位・水戸」の活躍を取り上げられなくなってしまったものの、ここまで大型連勝はないながら一度も連敗することなくこつこつ勝ち点を積み重ね、堂々と昇格争いを演じている。既に水戸にとっては未踏の地を歩んでいる。水戸の健闘は元より、2位集団からどこも勝ち抜け切れないのも追い風となっている。

現時点で水戸は6位ながら2位の大宮とは勝ち点3差で、一試合で逆転できる位置にいる。その大宮とは明後日直接対決し、更にその次は首位の柏との対戦が組まれている。連勝出来れば2位浮上もある一方で、もし連敗することがあれば、勝ち点3差まで迫ってきている7位~9位の3チームに引きずり降ろされかねない気の抜けない立ち位置だ。しかも、他にも山形、徳島、岡山といった、昇格争いを繰り広げるライバルとの対戦が残されている。無論、J2に容易いチームはなく毎試合気が抜けない。
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これだけ団子状態だと、1試合ごとの順位の入れ替わりが激しいので、いちいち順位の昇降に一喜一憂している場合ではないが、残り試合も少なくなってきており、ここでどれだけ踏ん張れるかどのチームにとっても正念場だろう。

最後に、過去の統計など知らない素人の私が何となく最終的な勝ち点を予想してみるに、勝ち点80以上ならまず2位以内は堅いと思う。そうすると、3位と11差付けている柏は2勝5分けや3勝2分け3敗、4勝4敗でも達成するので、物凄い絶不調にでも陥らない限りほぼ昇格決定だろう。次に2位の大宮だが、あと20点載せるには6勝2分けか7勝1敗で達成という計算だ。確かにこれを成し遂げるだけの実力は十分持っているが、果たして他の2位集団がそれを許すだろうか。となると、2位でも80点に届かない可能性がある。
一方、昇格プレーオフ圏内の6位も70点以下になる可能性はあるが、目安は72点~75点か。仮に75点とすると、勝ち点54の3チームが7勝以上挙げる必要があるので、6位以内に入ることだけを考えるなら、勝ち点3差とは言え6勝2敗か5勝3分けでも達成する水戸が僅かに有利である。但しこの中で甲府は得失点差が水戸とほぼ同じであるため、勝ち点で並ばれずに逃げ切りたい。
・・・などという皮算用をしてみたが、9位の岡山まで、J1経験もしくは昇格プレーオフ経験チームで、水戸だけが唯一未経験なのがどう出るか分からないので、ここまで来たら2位以上で自動昇格を勝ち取りたい。

・・・などと更に大きく出てしまいましたが、話を戻せば、目の前に大宮、柏の連戦が控えている訳で、この先どういう結果になるのか全く分からないですが、謙虚な気持ちで残り全勝出来るように選手達には頑張ってもらいたいですし、私も少しでも選手の背中を後押し出来るようにスタジアムに足を運びたいと思います。そして最後には、J’s GOALで有名な、あの山形J1初昇格時のおじさんのような気持ちでシーズンを締め括りたいです。

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2019年10月 2日 (水)

初ドライブレコーダー選び

今茨城では「いきいき茨城ゆめ国体2019」の真っ最中で、「常磐線で令和初の御料列車運行」というニュースを後で知り、「生で見に行きたかったな」と思いましたが、情報収集不足でした。
そして今月1日から消費税が一部を除いて10%に引き上げられたり、3歳から5歳までの幼稚園や保育所等の利用料が無償化されたりと、話題の多い1日となりましたが、特に増税直前の9月は駆け込み需要が見込まれると騒がれていて、そんなニュースを当初私は静観していました。むしろ増税以上に、「軽減税率が適用される条件が複雑だな」と思って見ていました。

確かに8%から10%引き上げは消費者としては痛手ですが、いくら一時的に買い込んでも結局いつかは10%が適用された商品を買わなければいけなくなるし、高価な物は別としても、1000円で20円の違いとなると、「値引きやキャッシュバックキャンペーンやらポイント還元などの方が大きかったりするんじゃないのかな」「あまり情報に踊らされないようにしよう」と思っていました。

そんな私でしたが、前回書いた納車待ちの車に取り付ける物を考えているうちに、例えばドライブレコーダーなどは数万円、スタッドレスタイヤはホイール込みで10万円前後掛かると考えると、「やっぱり8%のうちに買った方が良いかな」と思い直しまして、そこからドラレコ選びが始まりました。

昨今の煽り運転事件で需要が高まっているそうですが、私が最初に「欲しいな」と思ったのは実に10年近く前になろうかと思います。長距離ドライブで遠出するのが好きだったので、写真などは撮っていましたが、「動画でも知らない土地の風景や街の様子などを残して後で見返したいな」という思いがあったからです。まあ写真ですら撮りっ放しなので、今じゃ動画の整理など到底出来ないでしょうけど。時々販売コーナーに立ち寄ってパッケージや説明などを見たりはしてきたのですが、何がどう違うのか何となく見ていてもよく分からず、検討するのも面倒になって「今じゃなくて良いか」と先送りしてここまで来たという感じです。
お陰様で一度盛大に追突された後は大きな事故もなくドライブ生活を過ごして来られていますが、「何かあった時のために次に車を買う時は絶対に付けよう」と思っていました。
とは言え、メーカーオプションより市販品の方が選択肢が広く性能も良く値段も安いものがありそうなイメージがあり、実際メーカーオプションはそこそこ良い値段だったので、市販品で探すことにしていました。

「増税前に買おう」と思い立ってから遂に本腰を入れて情報収集やら性能比較やらを始めた訳ですが、最初はやっぱり値段とかメーカーのブランドイメージくらいしか分からなくて、今までのように「どれが良いのか全然分からんな」とお手上げ状態でした。が、気になったものをネット検索して、口コミやら詳しく比較検証してくれているサイトやらを見比べているうちに、少しずつ用語や機能なども分かるようになってきました。例えば、私は駐車中も録画し続けたかったのですが、そうすると一番オーソドックスなバッテリーから電源を供給してもらうタイプだと、バッテリー上がり防止のために録画時間にも限界があったり、私のような素人には配線がちょっと難しそうだったり、更には記録するmicro SDカードの容量などもそこそこ大きくないといけなかったりして、どういう機能を重視するのかによっても機種選びが変わってくることが分かってきました。夜間のナンバー読み取り能力を重視するかどうかも大きなポイントで、本当にただ「何でも良いから付いていれば良い」というなら別にして、あれもこれも全ての要望を満たすような完璧な商品はないのだと分かりました。
一度選択肢から外した商品も、巡り巡って「やっぱりこっちも全体的なバランスを考えると捨てがたい」などという具合で、何度同じ記事を読んだり、比較したり、商品ページを見たか分かりません。
検討している内に愛車のマイケルにも付けることになり、9月中は何だかんだで3週間くらい、そんな風に来る日も来る日もドライブレコーダーのことを考え、なかなか結論が出せずにいたので相当疲れました。最終的には何とか決めて、実際今初めてのドラレコを手にしましたが、これはマイケル用ので、新車用のは入荷未定のためまだ買えていません。これまでも、二転三転どころじゃないくらい結論が変わったので、これもそのうち気が変わってしまわないか心配はありますが、とにかくまずどんなものか使ってみないことには、口コミや情報だけじゃ分からないこともあると思うので、早いとこマイケルに取り付けてみたいと思います。
お陰で、9月上旬の頃の、新車やそのカタログが待ち遠しいという逸(はや)る気持ちはだいぶ紛れて、明後日にはONE PIECE 94巻も発売になり、何だかんだで新車も発売になって、カタログも手に入り、支払いなどしつつ納車日を迎えることでしょう。
こんなにドラレコ選びが奥深く難航するとは思いませんでした。「やっぱり私はじっくり時間を掛けて吟味したい性格なんだなぁ」と改めてしみじみ思いました。

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2019年9月11日 (水)

せめてカタログが欲しい

『ONE PIECE』のコミックス新巻が出るのを待ち焦がれながら過ごす日々も22年になる。そう考えると、その積み重ねでここまで93巻もよく堪えながら集めてきたものだと思う。
何しろ当初は2ヶ月に1巻ペースで時々3ヶ月空くこともあったので、1年で5巻くらい発行されていたのが、今ではほぼ3ヶ月に1巻ペースが標準になっている。たった1ヶ月の違い、年間で1巻の差と言われるかもしれないが、ちょっと我慢していれば2ヶ月くらいは何とかやり過ごせるが、3ヶ月というのは発売を待つ人間にとって果てしなく長い時間なのだ。

この1年半はそんな私にとって更にもう1つ、可能性だけを頼りに日々じっと待ち焦がれ求めるものがあった。新車の発売だ。正確に言えば現行車のマイナーチェンジモデル。
前回の車検前、「燃費が悪くとも長く乗り続けるか、燃費の良い車に買い換えるか」と言う、悩ましい議論の末、11年目だったこともあり、とりあえず最低でもあと1回は車検を通そうということになって、溝のないタイヤも買い換えて車検を通した。しかし、車検を通して一月も経たないうちに「やはり買い換えたい」という話になったのだ。それこそ1ヶ月以上早く車検を通したため、本来ならまだ車検が残っている期間であった。

車検代を考えると、流石にここで売却しても元は取れないだろうということで、1年以上経過した上で、候補に挙がった現行車に新しいグレードやエディションの追加なり、マイナーチェンジがあれば買い換えよう、と言うことにした。周りの知り合いでも何人か乗っているモデルと全く同じ車に後発で乗っても面白くない。かと言ってすぐのフルモデルチェンジや、似たクラスの車が市場に出てくる気配もない。ネットに上がっている、噂レベルの情報だけを頼りに過ごす日々が始まった。
外観の予想CGや、発売日予想、マイナーチェンジの内容予想など、何度検索したことか。2019年の冬が有力だの、11月頃だの、2020年にずれ込むだの、いやいや夏頃だのと、数少ない情報を絞るように見れば見るほどやきもきさせられてきた。「2020年じゃ次の車検に間に合わないぞ」とヒヤヒヤしたり、「秋頃と見られる」とあればホッと胸を撫で下ろしたりと、感情が忙(せわ)しなく揺れ動かされてきた。
それでも何とか1年やり過ごし、車検まで1年を切ってきて「いつでも来い」と意気込みながら今年過ごしてきた。正式な発表は待てど暮らせど上がって来なかったが、噂レベルがやや現実味を帯びだしてきたのが、スパイショットが出始めた5月に入ってからだったと思う。今年の秋頃という情報が大勢を占めるようになり、それまでの見方で多かった「ビッグマイナーチェンジ」とは言えない小規模なもの、という情報が囁かれ始めた。同時に、違うグレードが登場するという予測も信憑性が高そうだった。

後に公式発表された情報とほぼ同じ内容のものが1つだけ1週間ほど前に出ていて感心したが、直近になってほぼ近い予測になっていた情報は他にもいくつかあったものの、ほとんどの情報は今見返すと「全然違う予想してんなぁ」と笑ってしまうくらい外れていた。それくらい大方の予想を裏切る、ほぼ変化なしというのが正答だった。
いっそ、このタイミングだからこそ値引きが期待出来る現行車を買うという手もあったし、現行車なら10月からの増税前に納車も可能ではあったが、「ここまで待ちに待ち、耐えに耐え続けた日々は何だったんだろう」と言う思いが込み上げてきたし、本当にごく僅かではあるが現行車よりも改善されている点もあり、気持ちはほぼ固まっていった。一つ残念なのは、狙っていたボディカラーが心配した通りなくなってしまったことだが、特殊だったので覚悟は出来ていた。

ということで、先行予約受付が始まったのですぐディーラーへ出掛けた。すぐ契約したかったと言うよりは、HPの情報ではあまりに少なすぎたので、まず店頭でどれだけの情報が得られるか知りたかったのだ。
発売日はまだ先ということもあり、試乗車は勿論、カタログすらまだない。気休めのリーフレットをもらったが内容はHPと大差なかった。
しかし、タブレットの社外秘の情報を見せてもらったところ、そこには知りたい情報がそれなりに載っていた。持ち出せない情報のため、頭の中に記憶するしかないのが辛い所だが、車の性能はほぼ現行車と同じだし、値引きは期待出来ないと思っていてオプションもなるべく最低限にしたので、ボディカラーのイメージとナビの機能比較以外は差し支えなかった。その2つが結構大事なのだが。

ここまで来たら逆の発想で、もう少しだけ耐えて車検満了まで今の車(ちなみにマイケルではない)に乗る手もあり、早く契約したい気持ちを敢えて抑えることも考えたが、今契約しても納車まで3ヶ月近く掛かるとのことだし、ここまで十分に僕らも車も頑張ってきたので、あまり下手な焦らし作戦は立てず、少しでも早く乗り換えることにした。
こちらの気持ちが見透かされた状況ながら、そこそこ頑張って値引いてもらったと思う。強いて言えば、予め中古車販売店で下取り車の見積もりをもらったにも拘わらず、それよりディーラーの下取りの方が案の定少し安かったのに、値引きのためとは言え、そのまま下取りに出すことにしてしまったのは、判断として良かったのかどうかという点は今も引っ掛かってはいる。が、多分値引き交渉の最終盤で、将棋で言う、差す手を間違えたのだと思うので、結果的にはもう少し引いてもらえる可能性はあったのかもしれないが、展開的にあれ以上値引きでごねるのは見苦しいだけだったような気がする。

契約してしまうと、後はもう一刻も早い納車を待つばかりである。その間、契約した車に関する情報でも収集し眺めてあれこれ思いを巡らせたいところだが、カタログはないし、ディーラーのタブレットで知り得た以上の情報はネットにも出て来ないし、試乗も出来ない。今までこんな状況で車を契約したことがないので、この浮き足だった感じをどう落ち着かせれば良いのか分からない。元来、衝動買いせずにまずは情報を集め、じっくりスペックを比較し、あれこれ考えるのが好きな性格なだけに、せめてカタログだけでも早く欲しい。
J1昇格争いを続けるホーリーホックの順位は言わずもがな気にしているが、こちらも試合が1週間毎なので間が持たない。とりあえずドライブレコーダーの情報集めで気を紛らわせているが、どうせまだ取り付けられないので身が入らない。
せめてもの救いは、来月ONE PIECE 94巻が発売になるので、これらの間(ま)をうまく組み合わせて埋めることで、気付けば納車間近となっていることに期待したい。尤もその頃にはホーリーホックもこのまま昇格が懸かった状況でシーズン最終盤を迎えられているとしたら、嬉しいパニックに陥ってしまうかもしれない。いずれにしても、たった数ヶ月先の話。遠いようでそう遠くはない。

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2019年7月 2日 (火)

フィリピンペソ旧紙幣

今回、飛行機を使った国内旅行に行って参りました。
そのついでに海外の紙幣を日本円に空港で換金してくるつもりでした。

だいぶ前から仕舞っていて現物を見ていなかったので、てっきり人民元だとずっと思っていたのですが、今回出発前に確認したところ、フィリピンペソでした。
一瞬分からなかったものの、印字内容を見て「ペソかな」と思って念のためネットで調べると、現行のものではなかったものの、同じ画像が出てきたので間違いなさそうでした。思い当たるのは多分、ダイビングでセブ島に行った時の残金でしょうね。思い返すと、空港で換金している暇がなくてそのまま持って帰ってきたような記憶がうっすらあります。
記念に持っておくというのも選択肢としてないこともなかったのですが、熱心なコレクターでもないし、実際持っていても使い道もないので、最初に外国に行ったときほど手元に置いておきたい気持ちの高ぶりもなく、いずれ機会を見て換金しようと思っていました。

一応当時も何度か換金の仕方について調べたことはあったのですが、その時は地元の銀行などでは替えられなそうだと判断し(実際は替えられたのかもしれませんが)、空港の換金所などの方が確実そうだという結論に至り、そのまま眠らせてしまっていました。
その後何度か空港に行く機会も、それこそ大手銀行に行く機会もありましたが、「こんなことになる」とは思っていなかったので、「そのうち」と思っているうちに今日に至ってしまった次第です。

ようやく今回、意を決して事前にフィリピンペソを換金できる銀行窓口が空港のどこにあるかなどを調べまして、実際に店頭のレート一覧にも取り扱いがあることも確認した上で、「遂にこの3000ペソちょい(今のレートで6300円くらいらしいです)を手放す時が来た」とばかりに、ポンと窓口へ出しました。
すると行員が一瞬紙幣を見て「すみません、こちらの紙幣はこちらではお取り扱いしておりません」と門前払いされてしまったではありませんか。予想外の対応に一瞬動揺しつつも、訳も分からず引き下がるしかない私。
ただ、「国際線ターミナル(の支店)へ行って欲しい」と促されたので、「何らかの事情があるのかもしれない」と気を取り直して再度アタックを掛けるべく移動しました。ところが、空港の案内図を見てみると、目当ての銀行は保安検査場の先にあると知り、出国する訳ではないため断念せざるを得ない状況に。

しかし、まだ他にも銀行はあるため、レートなど気にしている場合でもないので、「今度こそ換金してもらおう」と意気込んで他行の窓口へ行き、またポンと紙幣を出しました。すると、「あ、こちらは…前のお金ですね。」と言われたので、「ええ、まぁ、そうですね。2010って書いてあるので、その頃のものだと思いますが」と答えると、「ちょっとお取り扱いが出来るか…確認しますね」と言って何やら紙幣見本のファイルをぺらぺらめくって調べてくれたのですが、「やはりこちらはお取り扱いできない紙幣になっております」と結局断られてしまいました。

こうなってくると訳が分からず、「え、何で?海外紙幣から日本円への換金もやってるよね?ペソだからダメなのか?でも、取り扱いもしているはずなのに。」などと頭がパニックになりつつも、逆に「何で今頃こんな古いお金持ってきて換金しようとしているの?どこで入手したの?」というような不審者の目で見られているような気がしなくもなかったので、下手に粘っても仕方ないと思ってその場を後にし、ダメ元で別の支店へも持ち込んだのですが、やはりそこでも紙幣を置くなり「あ、こちらはお取り扱いございません」とあっさり断られてしまいました。
「なんでや。古いって言ったって、まだ10年は経ってないけどな。現地の換金所に行くのが確実なのかなぁ、でも行く予定ないしなぁ。どこか国内で換金出来るところを帰宅したら調べないと」と思いながら、換金出来なかった海外紙幣を持って帰宅しました。

そして調べてみたところ、何と現行紙幣が発行されたのはまさに2010年で、私が持っていたのは最終年に発行された旧紙幣ということが判明しました。しかも旧紙幣から新紙幣への交換期間も設けられていたそうなのですが、2017年3月を以てそれも終了し、予め「お金としての価値がない」と政府から通達されていたという旧紙幣は、本当に文字通りただの紙切れになってしまったそうなのです。まさかの真実でした。どおりでどこも引き受けてくれない訳です。
「いやいやいや。そうは言ってもお金には違いないじゃないですか。価値がもうないって、そんな非情な。いや、ですから、そこを何とか!何とかしてくれる方法はないの?」と思っていろいろ検索してみたものの、残念ながらこちらが望むような答えは見付かりませんでした。

…ちょっと寝かせすぎましたね。あと2年ちょい早く動いていればまだ間に合ったと思うと、「いい小遣いにはなるな」と思って期待していただけに結構ショックでした。「お金が紙切れになる」というのを経験したことがなかったので、「こんなことあるんだ」とは思いましたが、「高い授業料」とも今はまだ思えない心境です。でも諦めるしかないんでしょうけどね。
手元に残ってしまった「元」紙幣を見ると何ともやりきれない気持ちです。

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