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2007年2月 5日 (月)

青森旅情記・2

▼2月1日(木)~2日(金)『いざ青森』


さて、無事計画通り水戸駅に着いた私たちは、
フレッシュひたちに乗って上野へ向かいました。
その車中で、計画の詳細についてなどの意見交換や、
変更案の提起などを行いました。
ただ、いずれにしてもまずは青森行きの
夜行バスのチケットが取れないことには、
それ以上話を進めることは出来ませんでした。
加えて、前日に多少はネットを使って、
観光に役立ちそうな情報を集めようとはしたものの、
何しろ旅行の準備すら出来なかったくらいなので、
詳しい情報を得るには至らず、
行った先の観光案内所や観光パンフレット、
書店での情報誌などを当てにするしかなく、
情報が乏しいこの時点では、
計画の膨らまし様がありませんでした。

ところで、出発前、夜行バスに空席があるのを、
ネットで確認だけしてはおいたものの、
東京に行くまでに売り切れてしまわないとも限らず、
どういう訳かみどりの窓口で扱っていなかったことで、
少し焦りがありました。
まだ木曜であり、特に繁忙期でもないということで、
多分満席にはならないだろうと予測はしていましたが、
如何せん利用したことがないので、
読みが当たるか外れるかも分かりませんでした。

そういった先行き不透明な状況下にあって、
幸いなことに着実に計画通り事が進みました。
東京駅に着いた私たちは八重洲南口へ行き、
JR高速バスチケット売り場へ買いに行くと、
まだ完売していなかったので、
無事往復分を手に入れることが出来、
一番心配していた、まず青森へ行くための手段が、
これで確保出来ました。
これによって、青森旅行が実現することになりました。

発車時刻は先発の21:50発(青森7:00着)でも
間に合いましたが、敢えてゆとりを持たせるため、
後発の22:50発(同8:00)にしました。
かくして計画通り「ラ・フォーレ号」に乗り込み、
冷え込みの厳しかった夜の東京を発ちました。
座席は横3列で通路が2本という、
夜行バスならではの奇妙な配列でした。


私は枕が変わると寝付き自体は悪くなりますが、
基本的に布団で寝る分にはある程度眠れます。
しかし、夜行バスのように布団でない上に、
背中を伸ばせないような場合だと、
ちゃんと眠れた試しはほとんどありません。
よって、今回も眠れなそうだなという予測は
安易に付いたのですが、
寝不足続きで疲れていたこともあって、
「もしかしたら今回は眠れるかもしれない」
と密かに期待していました。

…が、やっぱり駄目でした。
頭上の荷物棚でバスが揺れる度に、
ステンレス製のフライパンか鍋が当たるような音がして、
気になってしまったのです。
そのうち尻が痛くなってきて、
太腿にも圧を分散するようにリクライニングシートを
起こしたり倒したり、膝下用シートの角度を調節したり、
座る位置を深くしたり浅くして眠ろうとしては、
やはり眠れずにシートのフィット感が気になり、
またちょこちょこ角度を調節しては
尻の痛みを如何に分散するかばかりが気になり、
一向に眠れる状況は訪れませんでした。

それでも気付くと2時間くらいは、
浅い眠りながら何とか寝ていたようでした。
けれど、夜中の3時に目が覚めると、
エコノミー症候群対策で
こまめに飲んでいた緑茶の影響か、
ちょっとトイレに行きたくなっていたので行くと、
その後は一睡も出来ずに朝になりました。
夜中になってみんないびきを掻き始めたので、
尚更気になって眠れなくなってしまったのです。
人のいびきを聞くと眠れなくなってしまう質なのです。
特に、2つくらい前に座っていたおじさんのは兎角、
「五月の蠅」と書いて五月蠅(うるさ)過ぎました。
よく小さい子が真似する豚の鳴き声のような
いびきの掻き方で、気になり出したが最後でした。

窓側に座っていたせいで、明け方になると、
外気で窓が相当冷やされているのか、
カーテンと窓の間は相当冷たい空気が充満していました。
冷気のほとんどはカーテンで遮られているものの、
カーテンの下から少しずつ漏れ出していて、
窓寄りだった右半身は冷え始めていました。

一向に眠れないのでカーテンの隙間をちらっと見遣ると、
高速道路に雪が積もっているのが見えました。
まだ初雪を見ていなかったので興奮しました。
ほとんどの人はいびきを掻きながら、
芸術的なくらい器用な格好で寝入っていましたが、
私はこっそりと一足早く雪の景色を楽しんでいました。

少しずつ近付く青森のことを思い浮かべていると、
「雪国」「津軽」「日本海」という
キーワードが浮かびました。
その瞬間思いました、「…演歌っぽい」。

♪「八重洲発の夜行バス降りたときから~…」

S0321





当初は、「1日目はレンタカーか何かで散策して」
という計画だったのですが、
雪が降りしきる光景を見て、
即「レンタカーはやめよう。公共機関にしよう」
とあっさり諦めました。
運転出来ないこともないでしょうが、
雪道は気が抜けないですし、
知らない土地で運転するのも気を遣いますからね。

雪の影響で到着予定時刻より30分程遅れていたので、
金曜の朝8時過ぎの青森の街並みは、
普通の通勤・通学風景でした。
5cmくらいだと思いますが雪が降り積もっていて、
関東だったら一大ニュースになっていそうなものですが、
青森では大したことではないのでしょう、
特に交通機関が麻痺しているでもなく、
普通の速度で車が大通りを往来していました。
むしろまだ少ない方なのでしょうね。

そして、とうとう青森の地に降り立つ瞬間が訪れました。
いや~もう感動しました。
生まれて初めてこの地を踏みました。
思い立つ日が吉日、本当に来てしまったのです。
雪が舞う青森駅前で一人感慨に耽っていました。
S0006





―いよいよ青森に着きました。この続きは3~4章で!

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コメント

男爵くん、乗り物で寝るときは耳栓を持って歩くんだよ~!
何回か海外旅行をして、飛行機に長く乗っている間に座って眠るコツを覚えた…
首枕も必需品だね、円座とかも…
といって荷物の多くなる私…(汗;)
本当に座ったままだとエコノミー症候群が怖いよね。

大雑把な計画で旅行に行く…これは若者の特権かも、いいなあ。
そのうちに私も家出ーあ、いや、旅行に出かけようかな。

投稿: 笑 | 2007年2月 6日 (火) 06時10分

男爵くん、そこだよ、ウェスパ椿山!そこに日立から行ったSLが置いてある…
な~んだ、近くまで行っていたんじゃないの…
暗かったから気がつかなかったんだあ…orz

雪…いいよね。
せめて1年に1回は見たい…
私の場合は「上野発の夜行列車~」になりそうですが…

日本海は絵になります。
明るい太平洋と違って、暗く荒れていますね。

ハハハ…騙されて2.5km歩かせられたのね。
でも茨城でも同じようなことがある…
3kmだったら近くっていうんじゃない?
北海道だったら50km離れていても同じ国立公園だし…
私が心配していた「雪じゃが」はそこで出来そうだったわけね。(汗;)

ちゃんちゃん焼き、給食で食べませんでした?
ロキのときは出ていましたけど…
石岡だけかな?

投稿: 笑 | 2007年2月 7日 (水) 05時45分

「不老ふ死温泉」だ~。

おととし白神トレッキングの時に
ここに宿泊しました。
秋だったので雪景色が見たいな~。

投稿: じょんじょん | 2007年2月 7日 (水) 22時06分

>笑さん
耳栓は持って行きたかったのですが、前に買っておいてどこかになくしてしまったので、結局持って行きませんでした。散らかっていると、必要な時に必要なものが出てこない…。
首枕などもあった方が良いというのは分かるのですが、荷物が多くなってしまいますし、後は買う準備がなかったというのもある。

SLがまさかそんな近くにあるとは気付きませんでした。
雪じゃがになりかけてましたね。確かに、こっちの方で2.5km歩くのはそれ程じゃないんですが、何しろ温泉上がりに、日本海からの冷たい風に吹きさらされ、なおかつ日没頃の雪道でしたからね。しかも旅の疲れもあり、そりゃ過酷な条件でした。

給食で出たことはないと思いますねぇ。おいしかったですよ。

>じょんじょんさん
このお客さん曰く、ここのご主人は漁師だから、魚料理が美味いとおっしゃってました。もうこの時は宿を取っていたので変更しませんでしたが、ここも泊まってみたいと思いました。
「冬期中立ち入り禁止」という所もあちこちにあって、ちょっと残念だったりもしますが、雪景色は絵になりますね、是非今度は雪の季節に。

投稿: メークイン男爵 | 2007年2月 8日 (木) 02時01分

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