« 恩を仇で返す蚊 | トップページ | 新「みどりの日」 »

2007年5月 3日 (木)

2ヶ月待った待望の1勝目

「開幕から1度も勝てていない。」

この事実がどれだけホーリーホックの
選手達やスタッフらを苦しめたか想像に難くありません。
内外からの心ない罵声や冷やかしにも、
結果が出るまでただひたすら耐え続けるしかない苦痛。

「やる気がないんだから仕方がない」
「下手糞の集まり」「金を払って観る価値がない」
「JFL以下の試合」「高校生よりひどい」などなど、
落ち込むチームに追い討ちを掛けるような罵声の数々。

監督やスタッフが努めて前向きな発言をすれば、
「聞き飽きた」「暢気だ」「やる気はあるのか」
と逆に反発心を煽ってしまう厳しい現実。

何より、いくら良い試合をしても
何故か勝つことの出来ない日々に、
負け癖が付いてしまった選手たちには、
いくら試合をしてもまた負けるのではないかという不安が、
きっとついて回っていたと思います。
彼らの疲弊やストレスも尋常ではなかったと思います。
内部分裂し掛かった時期もあったようです。

選手達にとって一番の良薬、ビタミン剤は、
試合に勝つ喜び、快感を味わうことであり、
むしろそれしかないとも言えるでしょう。
そうすれば次への活力も漲(みなぎ)るでしょうし、
自分達のスタイルも自信を持って
貫けるようになるでしょう。
自信をなくしてしまっては勝てるものも勝てませんし、
運をも手放してしまい、
益々悪循環に陥ってしまうでしょう。

そんな選手を元気付けてくれる特効薬が、
なかなか手に入らなかったこの2ヶ月という年月は、
「1勝」の重みを本当に強く感じました。

とうとう今日のアウェイ戦で
対戦相手が一回りするという所まで
未勝利のまま来てしまったチームにとって、
全く勝利のないまま第2クールに突入するのと、
最後の最後で勝利を収めて、
次からの第2クールを気持ち良く迎え、
新たな気持ちに切り替えて臨むのとでは、
今季を左右しかねない程の違いが出る
大事な一戦になると思われました。

それに加え、どういう巡り合わせなのか、
相手もここに来て6連敗と泥沼に嵌まり始め、
まるでこの対戦をお膳立てしてくれたかのように、
両チームとも満身創痍状態での対決となりました。
相手にとって、断トツビリで今季未勝利(3分け8敗)、
11試合でたった3得点しか挙げられていない水戸に
もし負けるようなことがあれば、
憤懣やる方ないでしょうから、
そのプレッシャーや混乱は水戸の比ではないでしょう。

確かに実際の所、これだけ勝てなければ、
引き分けや負けでも相手程の痛みではありません。
しかしいつ途切れるとも分からない絶望的な記録を
兎に角早く断ち切りたい気持ちは、
相手の連敗記録よりも深刻です。

相手にとっても水戸にとっても、
「この悪い流れを断ち切れるとすれば、
ここ(この対戦相手)しかない」と思ったことでしょう。
状況違えどボロボロ同士の闘いであることは間違いなく、
負けた方が本当のボロボロになる死闘なので、
水戸の選手達には、相手に気迫で負けずに、
最後まで自分達の死力を
出し尽くして欲しいと願いました。

その結果が、嬉しい誤算の5-1。
誤算と言っても、今までも紙一重の所で点が取れず、
結果として出ていなかっただけで
試合内容は良かったので、「奇跡」とは思いません。
自分達の力で勝てる強いチームに生まれ変わるために、
今季徹底的に目指した守備的チームから
攻撃的チームへの脱却がようやく実を結び、
今まで空回りしていた歯車が今日はがっちり噛み合い、
出るべくして出た結果だったのだと思います。
「産みの苦しみ」とは言いますが、
結果が形となって現れるまで本当に苦しかったです。

やっと、やっと嬉しい初勝利が開幕から2ヶ月、
12試合目にして生まれました。
長かったです。本当に長かったです。
でもこの間、ファンを辞めようとか、
観戦に行くのを辞めようとか、
監督は辞めるべきだなんて思ったことは
ただの一度もありませんでした。
ただひたすらバカみたいにチームを信じて応援し、
良い結果が出るその時を信じてひたすら待つ、
それだけでした。

嬉しい今季初勝利を、
こんな大勝で華やかに決めるとはやってくれます。
今まで待たせられた鬱憤を晴らすかのようです。
相手には申し訳ないですが。
水戸の選手は一度信頼関係が崩壊し掛けたのを克服し、
ここ数試合で再び結束が出てきていました。
相手も連敗続きで内部分裂危機にあるとすれば、
もしかするとそこの違いが出たのかもしれません。

水戸も念願の初勝利を収めたことは大きかったですが、
まだ1勝しか出来ていないことに違いはないので、
また自信をなくしたり疑問を抱かないためにも、
ここから白星を重ねていって勝ち癖をつけ、
最下位からの巻き返しを狙って欲しいです。

こういう試合を目の当たりに出来なかった
残念な気持ちはかなり強いですが、
今回は応援仲間のほとんどの皆さんが
アウェイ会場まで観に行かれたので、
自分の魂だけでも一緒に観に行けたと思えば、
少し気持ちも違いますし、
何よりチームが勝てたことが一番ですから。


因みに、僕も何も予定がなければ
一緒に観戦に行きたかったのですが、
何をやっていたかというと田植えをしていました。
本当は代掻(しろか)きの予定だったのですが、
代掻きの数日前に行う粗(あら)代掻き
(通称;あらじろ。ザッと簡単に代を掻くこと)だけで、
もう代(=田圃)が植えられる状態に
出来上がってしまっていたので、
今朝になって急遽予定を変更したのでした。
乗用田植機になって3年目ですが、
最先端だけあって流石に速いです。


最後に、話は変わりますが、
昨日巨人が5000勝を挙げましたね。
2000勝も3000勝も4000勝も
中日相手みたいですが、また中日相手に…。
それだけ切っても切れない縁があるんでしょうね。

|

« 恩を仇で返す蚊 | トップページ | 新「みどりの日」 »

スポーツ」カテゴリの記事

コメント

田植え お疲れ様でした。

やっと、やっと悲願の今期初勝利です。
先輩サポの男爵くんよりも先に
勝利を味わってしまいました^^。
私にとっても初の勝ち試合でしたし。

次はホームで観たいですね!

投稿: nami | 2007年5月 4日 (金) 06時09分

田圃のお仕事、ご苦労様です。
今は機械がやるんですね。(汗;)
男爵くんが田圃の中で…という姿を創造していました。

男爵くんが寂しがっていると思ったのですが…
大丈夫、魂は連れて行っていましたから…
あれ?放出を忘れたかな?
今から放出しますので、1時間後には魂が到着するものと思います。
次はご一緒しましょうね。

試合内容を見ていると、確かに水戸の目指しているサッカーでした。
それをやらせてくれた、ヴェルディにも感謝です。
なかなかゴール前があんなにガラガラってないですよ。
それだけヴェルディーがボロボロなのかもしれません。


投稿: 笑 | 2007年5月 4日 (金) 07時43分

>namiさん
namiさんが一度も勝ち試合を観ていないというのが、ずっと引っ掛かっていて、あの気持ちを味わって貰いたいなと思っていたので、ようやく叶ったという感じです。
今季のみならず、昨季からそれだけ勝てていなかったんですよね。
この勝利でホッと胸を撫で下ろした人は数知れませんね。
僕も最近は糠喜び幻ゴールくらいしか観ていないので早く観たいもんです。

>笑さん
昨日は苗箱を洗っていたくらいで大した仕事もしていなかったのですが。
クロスにヘディングで反応したり、こぼれ球を後ろから押し込む選手が居たりという、いつもなら「何でそこに人が居ないんだ」と思うようなプレーで、今回は悉く噛み合っていたようですね。今回は良いところに人が居ましたね。

投稿: メークイン男爵 | 2007年5月 4日 (金) 18時55分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 2ヶ月待った待望の1勝目:

« 恩を仇で返す蚊 | トップページ | 新「みどりの日」 »