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2007年6月17日 (日)

HH観戦記2007 vol.10

今日、今季10度目となる水戸ホーリーホックの
ホーム戦の観戦に行きました。
5連敗後の前節にようやく待望の今季2勝目を挙げ、
勝ち点を2桁に乗せてホームに戻ってきた選手達。

この試合には様々な記録が懸かっており、
何か運命的なものを感じていました。
まず、昨季第3クール最後のホーム戦となった
9月上旬の試合で勝利を収め、
J2リーグ戦のホーム通算50勝という記録達成まで
あと1勝に迫りました。
この記録は間違いなく昨季中に達成するものと
信じて疑わなかったのですが、
この勝利を最後に、悪夢のホーム戦勝利なし記録が
始まってしまったのです。

昨季の第4クールは結局ホームで1勝も挙げられず、
ホーム通算50勝は今季へ持ち越しとなってしまいました。
そして、この記念すべき勝利を挙げるべく迎えた今季は、
球団史上ワーストと思われる開幕からの泥沼状態で、
ホーム戦のみならず開幕から約2ヶ月、
第1クール最後のアウェイ戦で今季初勝利を挙げるまで、
11試合未勝利という記録的な屈辱を味わいました。

試合内容が良かっただけに、
初勝利も時間の問題かと思っていたのですが、
もう一歩で記録が出せず藻掻き苦しんでいました。
そんな選手達を少しでも鼓舞したいという一心で、
開幕前から温めていた「横断幕制作構想」を
開幕後の3月に入ってから実行に移し始めました。

初勝利でようやく長いトンネルを抜けたかと思いきや、
続く試合は引き分けとまずまずだったものの、
その後再び5連敗と結果が残せず、
期待していた第2クールからの巻き返しも、
気が付けば半分以上消化していました。

そして、遂にホームで勝利から見放され続けた試合は
昨季から15試合連続となってしまい、
何と今節勝てないとJ2の記録を更新する、
16試合連続勝ちなしになるという
極限状態まで来ていました。
本当に久しく勝ち試合を観戦した記憶もなく、
勝利の瞬間の喜びも感じていませんでした。

更にもう一つ、ホーリーホックのホームグラウンドは
那珂市にある笠松運動公園陸上競技場が
メインであり実質的なホームということなっていますが、
今節の試合会場である水戸市立競技場は、
ホーリーホックのホームタウンである水戸にあるため、
毎年開催試合数は僅かながら真のホームということで、
また一味違った意味を持っていました。

そんな水戸市立競技場が2年間の改修工事を経て、
水戸のホームグラウンドになることが決定している
ということを知って驚いたのですが、
改修前の開催試合は今節が最後とあって、
更に特別な意味を持つものとなりました。
0706170038




そして極め付けが、以前から制作していた横断幕が、
当初の予定よりも早まって数日前に完成し、
最初からこの試合に照準を合わせていた訳でもなく、
完成を急いだ訳でもないのに、
まるでこの試合に合わせたかのように
間に合ってしまったという偶然が重なりました。
(製作部監督の笑さんの技量による所が大きいです)。

最初はお披露目をいつにしようかと考えましたが、
これも何かの示し合わせかもしれないと思えるくらい、
デビューするには打って付けの条件の揃った試合でした。
改修前最後の未来のホームグラウンドで産声を上げ、
ここから伝説は始まるのだと思いました。
仕上げの防水スプレー塗布は、試合前、
今日参加の応援チームメンバー全員で行いました。

。。。。。。

以上のような様々な条件が重なった今節。
そんなチームが前節2勝目を挙げたことで、
今季初の連勝を狙うという条件も加わり、
今季ホーム戦初勝利を狙い、
ついでにホーム戦での連続勝ちなしという
不名誉な記録も止め、
しかもホーム50勝という記録を同時に達成し、
更には改修前最後の聖地での勝利を収める、
という諸々の記録が掛かった試合となりました。

ここまでホーム戦で勝てなかったのは、
全てはこのメモリアルゲームを聖地で祝うための
お膳立てだったのかなとさえ思う程、
運命的なものを感じずにはいられませんでした。


前置きが長くなってしまいましたが、
その諸々の記録を達成するためにも、
今日は是が非でも勝利で決めて欲しい試合でした。
けれど、そういう記録は選手達も知っている筈で、
気負いすぎて重荷にならなければ良いなとも思いました。
少なくとも、今季の水戸の内容を見ると、
プレッシャーを感じて逆に気合いが空回りして
しまったのかなと思う試合も多いような気がしていたので、
黙って選手達に全てを託すしかありませんでした。

その期待に応えるかのように、
序盤から豊富な運動量で相手を圧倒すると、
前半15分にPKを与えられ、
思わぬ形で絶好の先制機を迎えました。
FKと言えばこの人、キャプテンのDF吉本選手が蹴ると
何とGKにコースを読まれ弾かれてしまいました。
しかし、こぼれ球をボレーでそのまま力強く押し込み、
幸先良く先制点を奪いました。
この打った後の素早い反応を見て、
「今日の水戸は違う」と手応えを感じました。
070617071




更にその2分後には、
中央からの鮮やかで素早いパス回しで、
一瞬にしてゴール前の岩舘選手へスルーパスが通り、
GKが出てきて止めようとしたところを、
駆け上がっていたフリーのMF良和選手へラストパスし、
お手本のような美しいゴールが決まりました。
パス回しだけでゴールに結び付けたようなプレーで、
スピード感といい無駄のない動きといい、
本当に華麗でした(あまりにも一瞬過ぎて、
目はボールを追うだけで精一杯でした)。

気持ち悪いくらい理想的な展開で2点を先取し、
俄然有利に試合を支配出来るようになりましたが、
それでも次の1点が入るまでは
何が起こるか分からないと疑心暗鬼の私は、
浮かれるどころか貪欲に追加点を欲していました。
2点では所謂「安全圏」とは言えないからです。

その後も攻守に渡って動きの良さを見せ、
守備も体系が崩れることなくマークにしっかり付き、
球際のプレーなども爽快なくらい粘り強さを見せて
再三奪い取るなど相手の攻撃の芽を摘むと同時に、
すぐに攻撃に転ずる切り替えの素早さも目立ち、
今日は素人目から観ても本当に面白い内容でした。

相手にシュートらしいシュートも打たせず、
特に危なげなく展開していきました。
前半43分には、DF和裕選手が倒れ込んでいる中で、
試合中断の笛が鳴ることなくプレーは続行され、
そのままボールを自陣で奪い返すと
すぐにパス回しで再びチャンスを作りました。
いつもなら「何ですぐに(試合を)止めないんだ」と
審判の反応の遅さに不満を漏らす所でしたが、
雰囲気が良かったので、
「ここは試合を止めないで欲しいな」と思いました。

パスが繋がり、最後はペナルティーエリアのすぐ外で
中央から一旦右へ出したパスを瞬時に左へ折り返し、
詰めていたMF金基洙選手がパスを受け、
そこから豪快にミドルシュート。
これが横っ飛びのGKの下を抜けてワンバウンドし、
ゴール左の僅かなスペースにそのまま
綺麗に飛び込んでいきました。
(因みに和裕選手はその後も倒れ込んだままでした)。

まさにお手本のような鮮やかな連係プレーで、
前半のうちに欲しかった3点目が入りました。
今日はどの選手の動きにも切れがあり、
本当に気持ち悪いくらいピタピタっと
良い形に嵌まっていました。
きっと相当練習したんでしょうね。

素早いパス回しで一気にチャンスを作った2点目。
そして、それに加えて人数を掛けて上がるという
攻撃の幅を持たせて奪った3点目。
今までは良いボールが零れていても、
それを押し込む選手が居なかったりして
勿体ない場面が多かったのですが、
今日はそれがしっかり出来ていました。

今日は前半から動きが良かったので、
後半バテて運動量が落ちないか心配でしたが、
それでも選手達はよく動いていました。
最後はちょっと荒っぽさが目立ち、
守りに入ったのか、全体的に押され気味の展開となり、
危ない場面もありましたが、
GK武田選手などの好セーブなどもあり、
見事そのまま3-0で今季ホーム初勝利を収めました。
今までやりたかったことが全てうまくいき、
これまでの試行錯誤が結実したような試合でした。

3点目が入った時点で、
「大量得点を得たこの試合では、
このまま相手を無失点に抑えてこそ意義がある」
と思っていたので、
追加点が入らなかったことは残念ですが、
価値のある勝利だったと思います。

ま、これが今季3勝目なだけあって、
今季初の「完封勝利」となったのはおまけですが、
勝敗に拘わらず無失点の試合は
これまでほとんどなかったので、
完勝出来たということは本当に大きいと思います。
そして何と言っても、
やっぱりホームでの勝利は格別です。
9ヶ月ぶりですからね。
この調子でどんどん勝っていって欲しいです。

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コメント

後半の途中からテレビ観戦しました

まず、点数を見てビックリ

ネットを立ち上げ前半のおさらいをしてしまいました

横断幕、しっかりテレビに映ってましたよ

投稿: №48 | 2007年6月18日 (月) 04時09分

デザイン部部長殿、あちこちから賛辞の声が届いております。
サポさんにも好評だったですね。
よかった!

今朝の読売新聞にも大きく取り上げられています。
最高の一日で、起きた今もその余韻に浸っています。
このまま勝ち続けろ!ホーリーホック!!

投稿: 笑 | 2007年6月18日 (月) 04時48分

昨日はお疲れさまでした。

この「横断幕」。
強運を持っているのかもしれません・・・。

もしも、仙台に勝ったら・・・。

「新たなる伝説が・・?。」

投稿: 為五郎 | 2007年6月18日 (月) 21時34分

まさに「横断幕」どおりの、素晴らしい日になりましたね。
私のサポ史上に残る、伝説の日となりました。

じゃがいもくん、笑さん、そしてごじゃいがの皆さん、
そして前田監督、そして葵の戦士たち、本当にありがとう。

これからも頑張っていきましょう!

投稿: 水戸っぽ黄門 | 2007年6月18日 (月) 22時32分

>№48さん
もっと点数が入りそうなチャンスはあったのですが、それくらい攻撃的でしたよ。
テレビ中継で映ってましたか。うーん、やっぱり恥ずかしいですね。

>笑さん
心配を余所に、あつかましくも堂々と特等席デビューさせてしまいましたが、サポさんたちの反応がどうなるのか不安だったので良かったです。

>為五郎さん
デビュー戦が既に伝説のような試合になりましたからね。今後も何かが起こるかもしれませんね。あとは選手の自信が確信に変われば、大暴れの予感ですね。
本当にこの試合は、理想通りに全てがうまく嵌まっていましたね。

>水戸っぽ黄門さん
試合前に防水スプレーを買いに行ったり、皆さんで防水スプレーを掛けたり…。
本当にいろんな意味で記憶に残る伝説の試合でしたね。ホーム初勝利をこんな所まで引っ張って照準を合わせるなんて、良いんだか何だか分かりませんが、見事な動きを見せた選手に拍手ですね。やっぱり前田監督は良いです。

そして初めてお邪魔させて頂き、ご馳走様でした。楽しかったです。

投稿: メークイン男爵 | 2007年6月19日 (火) 00時18分

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