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2007年7月12日 (木)

名作『SLAM DUNK』

久し振りに『SLAM DUNK』(井上雄彦著、集英社)を
読み耽りました。
特に最後の26~31巻の山王工業戦辺りを、
連続で読破しました。

一言で「感動した」と言ってしまうと、
何となく軽い感じになりそうな気がしますが、
当時も、臨場感溢れる描写や
引き込まれるようなストーリーや、
登場人物の個性豊かなキャラクターや
細かな心境の変化などが魅力的で、
名作だなと感心しきっていました。

もう連載が終わってから10年以上経ちますが、
今読んでも色褪せることはなく、
むしろ当時以上に面白いと感じている気がします。
特にこの最後の山王戦は、
インターハイでバスケの名門であり王者でもある相手に、
無名の湘北高が何度も点差を広げられ
崖っぷちの状態に追い込まれながら、
最後まで勝利への執念を持ち続けて、
苦しい最後の時間帯にチームの力を結集させて
驚異的な追い上げを見せ、
終了のブザーと共に逆転ゴールを決めるという
劇的な試合を制するという白熱した闘いは、
作中で最高の試合だと言えると思います。

残り少なくなる時間と点差というプレッシャーや、
体力的に苦しくなって思ったように体がついていかず、
精神的にもいつ気持ちが切れてもおかしくない状況下で、
最後は己のプライドを捨ててチームプレーに徹し、
下馬評ではまるで注目されていなかったチームが、
死闘の末に王者を倒すという展開は、
「現実的に有り得ない」と揶揄する声もありましたが、
実際プレーをしているのは生身の人間であり、
今読むとむしろリアリティの方が強く感じられます。
自分まで「ぶわっ」と来そうになりました。

そして多分初めて気付いたと思うのですが、
今改めて目次を見てみると、
あまり見慣れないタイトルがずらりと並んでいました。
それもその筈、最後の数話はほとんど吹き出しがなく、
敢えて動きの描写だけで表現している所が
逆にその緊迫感をより一層引き立たせており、
それがこの作品の真骨頂とも言える部分だと思いますが、
よく見てみると最後の数話に関しては、
扉絵どころかタイトルの記載すら割愛されており、
一気に最終話まで切れ目のない構成に編集されています。

最終話の扉絵やタイトルまで出ていないとは、
なかなか大胆な編集ではありますが、
そうすることで伝わってくるものは確かにあります。

私の中で『DRAGON BALL』と『SLAM DUNK』は
揺らぎようのない二本柱ですが、
時代を超えて尚愛される作品だと思いますし、
そう在り続けて欲しいなと願っています。

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コメント

私の中での名作は、
「ときめきトゥナイト(池野恋作)」

タイトルはすごいけど、ほんと、名作です。
小学生の頃に読んだんだけど、今の私の原点であり、あこがれである作品。
男爵にもオススメ!

投稿: 酔倒 | 2007年7月13日 (金) 22時39分

ほほぅ…気になりますね。
機会があったら読んでみたいですね。

投稿: メークイン男爵 | 2007年7月13日 (金) 22時47分

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