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2007年10月24日 (水)

中等教育学校という名の学校

4、5日前の話になりますが、
地域情報紙を何気なく見ていると、
「6年一貫教育の中等教育学校が
来春4月、水戸市に誕生。」
というような見出しが目に入りました。

明記されている訳ではないとは言え、
仰々しくアピールされた文面から解釈するに、
さも、「水戸で初めての中高一貫校として誕生」
と言っているように読み取れました。
というのも、新たに開校するなら、
普通は教育制度よりもまず、
校名をアピールするだろうと思ったからです。

「おいおい、何言ってんの?中高一貫教育の学校なら、
他にも水戸にはあるよ。何がどう違うんだ?」
と納得がいきませんでした。
しかし、そう疑問に思って貰うことこそが
まさに狙い通りの展開で、
そのためのキャッチコピーだったのかもしれないと、
今にしてみれば思います。

来年開学100周年を迎える学校法人常磐大学が、
新しい教育の提案として開校するその学校の名は、
智学館中等教育学校(認可申請中)。

何がどう違うんだろうと思って色々調べました。
そもそも、同法人の常磐大学高等学校が
中高一貫校として生まれ変わるのか、
それともそれとは別に新しく建てるのか、
あるいは名前は別でも
校舎はその一部を利用するということなのか、
何もかもが謎だらけの学校でした。
ただ、敢えて校名に「常磐」の名前を入れず、
全く新しい名前にしている所から判断すると、
別な学校としてスタートするという
位置付け、意気込みなのかなという感じはしました。

なるほど、調べてみると、
何やら斬新すぎな発想の学校のようです。
まず4学期制を採るという点。
2学期制に切り替え始める自治体や、
独自のカリキュラムでそれを取り入れる学校が
増えてきているという時代の中で、
逆に1学期増やしてしまうという発想に驚きました。

次に敷地ですが、
県立水戸桜ノ牧高のすぐそばにある、
同法人のグラウンドの横の敷地に、
新しく建設中とのことでした。
つまり、常磐大学高とは場所が離れすぎているので、
やはり常磐大学高はあくまで今のままで存続させ、
それとは別の完全6年一貫校を新設するようでした。
敢えて木造にするということからも分かるように、
設計から設備からかなり拘って造るようです。

そして、最後までなかなか意味を理解出来なかったのが、
この学校の一番の特徴であり、最大の売りでもある、
「中等教育学校」という新しいタイプの学校についてです。
同校のHPによれば、
中高一貫教育には通常3タイプあると言います。

「『中等教育学校』とは、中学校から高校までの6年間を
一貫した教育体制で行う単一の学校」とあり、
それだけ読んだ所で、従来の制度とどう違うのか
最初はさっぱり分かりませんでした。
そこでまず従来の2タイプを見てみました。

私立校などを中心に一番多いと思われるのが
併設型と呼ばれるもので、
要するに、高校で入学者選抜は行わず、
完全に中学校からのエスカレーター式で高校へ進学し、
中高一貫教育を施すというものを指すようです。

更に、近年、公立の中学校と高校などが連携し、
元は同系列でも何でもない別の学校でありながら、
高校へは簡単な入学者選抜を行った上で、
教育制度そのものは中高一貫制で行うという
連携型と呼ばれるものが見られるようになりました。

連携型だけが異質なのはすぐに分かるのですが、
では併設型と中等教育学校は何が違うのかと思い、
何度も強調される「6年一貫教育」という言葉を見つつ、
「何故、この学校には『―中学校(中等部)』や
『―高校(高等部)』というような記述が
どこにもないんだろう。
区別したい時はどうやって呼ぶんだろう」
と思っているうちにピンと来ました。

そう、何とこのタイプの学校は、
中学1~3年生、高校1~3年生という呼び名がなく、
中等教育学校1年次~6年次という、
所謂6年生まで存在するという、
中学、高校という概念そのものを取っ払ってしまう、
日本ではほぼ馴染みのない制度だったのです。
別に「中等教育」という言葉が含まれると言っても、
「中学校」を意味している訳ではないという訳です。

「今何年生?」と聞かれたら答え辛そうです。
いちいち「年齢的には、高2と同じです」
というような補足を加えなければ、
なかなか通じなそうな感じです。
そして、舟木一夫さんの名曲「高校三年生」が
まるで他人事のように聞こえる制度です。

なるほど、今までの日本の中高教育の常識を
大きく打ち破る大胆な教育方針です。
もし理想通りにこれが実現出来るならば、
効率的に優秀な人材を育てることが可能と思われます。
しかし、あまり前例がないというのは、
いつの時代も苦難を伴うものです。
そして、理想に現実が伴うかどうかは、
やってみないと分からないということもあります。

何分にもこれから歴史を作る学校ですので、
楽しみな部分が多いということは言えると思います。
将来、水戸で有名な進学校の一つとして
注目を浴びているかもしれません。
何事も最初に行うのは勇気が要ることですが、
現状を変えていくことも時には大事だと思うので、
是非とも成功して、先駆けのモデル校と言われるよう、
幸運をお祈りしたいと思います。

☆★ヘルシオーレ!ダイアリー★☆
・睡眠時間:4.5h ・脈拍:56回/分 ・体温:35.8℃ ・体重:64.4kg
・水泳約1時間、1300m泳ぐ(いずれも積算)。
このうち、500mの遠泳(約15分)を行った。

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コメント

かつて、小学から高校まで12年間一貫教育を唱えた方がいた。
4年ずつに区切るという斬新な構想の下、新学校設立に向けて動いたが、県から許可が下りなかった。
他県の方から引きが来ていたのが悲しい…
何事も新しいことに挑戦するということはやりがいもあるが、難しいことでもある。

投稿: 笑 | 2007年10月25日 (木) 19時53分

それもまた斬新ですね。
しかし、昔からの慣習がある以上、180℃変えるような改革はなかなか進まないでしょうね。
改革して良かったかどうかということも、結果を見ないと分からないことですし。

投稿: メークイン男爵 | 2007年10月25日 (木) 21時16分

学区内、しかも徒歩圏内に、いくつの中学と高校と中高一貫校を作る気だぁという感じです(苦笑)。

選択肢が増えるのは良いことなのかもしれないけど・・・、年頃の子供を持つ親としては、微妙な感じです。

投稿: 水戸っぽ黄門 | 2007年10月26日 (金) 00時46分

水戸っぽさんちの近くには本当に学校が多いですよね。ここも然りですが。

いろんな考え方を持つご父兄がいらっしゃるので、一概にこれが良いとは言えないだけに、選択肢が増えれば増えるだけ、逆に迷ってしまいますよね。HH然りですが。

これからは特に、世の中の動きが複雑になってきているだけに、どう判断するべきか難しいですよね。

投稿: メークイン男爵 | 2007年10月26日 (金) 20時33分

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