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2007年12月13日 (木)

大学院

時代の流れで大学院卒者が増えつつある中で、
私がそのような進路を選ばなかったのには、
主に2つの理由があります。

一つは学生時代に散々親の脛を齧ってしまったので、
早く独り立ちして経済的にも人間的にも
一人前になりたいと思っていたことが挙げられます。
また、これと関連して結婚願望が強く、
24~26歳の間くらいには結婚したいという
何となくの昔からの人生プランがあったので、
大学院(修士課程)まで進むと
卒業するのが早くて24歳になってしまうということがあり、
少しでも早く社会に出て稼ぎたいという考えがありました。

そしてもう一つの理由としては、
勉強することに楽しみを覚えられなくなっていた
ということが挙げられます。
大学でも本当は避けられるものなら避けて通りたかった
試験や論文研究、論文発表などを、
院へ行っても当然課せられる上、
更に難易度が高くなって自分を苦しめることになると思うと、
「もっと難しいことも勉強したい」と思う好奇心よりは、
「これ以上苦しさを味わう気には到底なれない」という、
辟易した気持ちを抱くようになっていました。

その気持ちに更に追い打ちを掛けたのが、
特に大学4年の時の研究室生活でした。
常に卒論研究に追われるピリピリとした生活を送り、
精神的にかなり限界すれすれまで来ていました。
「中退」の二文字を真剣に悩んだことも
一度や二度ではありませんでしたが、
研究室の仲間との励まし合いや友情などに助けられ、
苦しみながらも内容の濃い日々を過ごし、
何とか卒業まで漕ぎ着けました。

「辞めてしまえばその時は楽になれるけど、
そのことを後悔する日が来るに違いない」
という気持ちがどこかにあって、
大事MANブラザーズバンドの『それが大事』や、
ZARDの『負けないで』、Mr.Childrenの『終わりなき旅』
の歌詞を地で行くように自分を奮い立たせ、
苦難から逃げずに立ち向かい続けました。
もしその気持ちが最後まで持たずに切れてしまっていたら
今の自分はなかったと思います。

ただ結果的に、自分の力量不足が原因とは言え、
このことが決定打となり、
先の理由と合わせて私の頭の中からは、
大学院進学という選択肢は完全になくなりました。
何度か「大人になってから『もっと勉強して
おきたかった』と思ってもなかなか出来ないよ」
という話を聞かされることがあって頭に残っており、
また、世間でも大人になってから大学や大学院に通う方が
少なくない現実があることを考えると、
「本当にこれで良かったのかと迷う時が来るのかな」
と少し考えたりもしたのですが、
「もう自分はこれで十分かな。後悔することもないだろう」
と思い、先の理由も含めた強い決断を持って、
16年間の学生生活にピリオドを打ったのでした。


ところが、ここ何日かの間の話なのですが、
突拍子もない考えが浮かび始めました。
「今からでも行けるものなら院に行きたいかも」
という気持ちが俄かに沸いてきてしまったのです。
この時、東国原宮崎県知事の顔が浮かびました。

今までも時々院に行っている人や行った人を見るなど、
何かに刺激を受けた弾みに、
突発的に「院へ行っておけば良かったかな」と、
軽い憧憬の念を抱くことはあったのですが、
かなり納得して下した末の決断だったこともあり、
最終的には「これで良かったんだ」と思っていました。

しかし、自分では完全に納得したつもりで居ても、
実は心の片隅では燻り続けていたのかもしれません。
そこに、何にでも思い切って挑戦してみようと柔軟に考え、
大胆な行動に出まくるようになってしまった
この所の積極性が火に油を注ぐこととなり、
一気に燃え上がってしまったかのようになったようでした。

かと言って、現実的には望み薄になりつつあるとは言え、
早いうちの結婚も諦めていませんし、
今のうちに少しでも多く蓄えておかねばならないという
焦りは持っていますし、
今の仕事も辞める訳にはいきません。

諦め掛けたその時、ふとある考えが浮かびました。
「そう言えば、社会人入試とか夜間コースっていうのも
聞いたことがあるな。念のため調べてみよう」。
一旦凋み掛けた気持ちに再び一筋の光が差しました。
調べてみると、やはり若干名の募集ではあるものの、
大学院でもそういった制度があることが分かりました。

ここで思い切って文系に転身というのもありだなと思い、
募集要項などを見てみました。
が、現実はそう甘くもなく、
理系出身の私には専門科目で太刀打ち出来そうになく、
何だかんだ言って理系しかないのかなと思いました。
大学院に入れる可能性が全くない訳ではないと分かり、
少し嬉しく思ったのですが、
やはり学費もそれなりに掛かってしまいますし、
仕事をしながら通うというのは
並大抵の大変さではないと思いますし、
全てにおいて全くゆとりがなくなるだろうと思い、
現実的に考えて夢物語に過ぎないなと思いました。
ただでさえ両立するのが下手な性分なので、
余計にそう思いました。

やっぱり社会に出てしまうと何をするにしても制約が多く、
学生のうちでしか出来ないことは多々あるなと感じます。
大学院進学においても然りでしょう。
今更行く意味があるのかなとも思いますし、
何事においても旬の時期というのはあるでしょう。

でもまぁ、私にとっては大学院に行かなかった2年分は、
社会人として掛け替えのない経験の出来た時間でしたし、
その2年があったからこそ今の自分があると思います。
だから、こうして歩いてきた道を後悔する必要はなく、
これも含めた全てが私の人生なのだろうと思います。


…というようなことを昨夜寝床でぶつぶつ考えていたら、
頭が冴えてなかなか寝付けなかった、
とさっきそっちの方で芋次郎が言ってました。

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コメント

やっぱり…
何か心の中にくすぶっているなと感じていました。
大学院然り、いろんなことに挑戦したい気持ちがあるでしょう?
私に言わせれば、それは結婚なんかよりずっとやりがいのあることだと思うのですよ。
全部の全部やりとげることは出来ず、私でさえもまだまだやりたいことがいっぱいあります。
学士入学の形で3年次に編入して、違う学部の大学を卒業することも可能です。
絶対に芸術系がいいと思うんですけど…
芸大にアニメ学科ができましたよね。
調べればいろいろな手があります。
ぜひ頑張ってくださいとお伝え下さい、芋次郎さんに。

投稿: 笑 | 2007年12月14日 (金) 06時20分

え…!?そ、そうすか?
かなり突発的な感情なので、そんなに普段は燻っていたつもりはなかったのですが…。何か発していたんでしょうかね。
選択肢は色々ありそうですよね。
まぁしかし、如何せん仕事をしているというのがネックでして…。
今日なども23時まで仕事をしていましたし、仕事が忙しい時に通えないとなると通信制とかになってしまったりして、勿論泳ぎに行く時間などもなくなりそうですし、生活にいろいろ弊害が出てきそうで…。
芸術の世界も興味はありますが、私の場合所詮趣味の域ですし。
人生一度きりなので、やってみたいことは沢山ありますが、体は一つしかないので欲張れないんですよねー。うーん。

…だそうです。

投稿: メークイン男爵 | 2007年12月14日 (金) 23時25分

がんばれ!芋次郎!!!
そこを可能にするのが若者というものだ!

と煽る悪いおばさんが付いているから悪いんだなあ…爆

でも、マジ、今しかないですよ。
結婚したら出来なくなる…
動け~!

投稿: 笑 | 2007年12月15日 (土) 06時44分

そっか~。私は院にすすむ人の気持ちがわからなかった。
そして、近くにいた院生は、なんだかみんな偏った考えをする人に変わっていってしまった気がするので、なんとなく、アンチ大学院なワタシ。元彼も院に進み、なんだか変わってしまい、愛想をつかしました。

ほんとに、将来の自分がやりたいことは、院に行かなくてはできないことなのか、よく考えてみて。
結局院にいっても行かなくても、似たような将来であれば、少しでも社会で鍛えられたほうがいい気がする。
大学って、どうしても「井の中」的な雰囲気があるからね。(それが居心地のよさでもあるんだけど)

よく考えてみてね。

投稿: 酔倒 | 2007年12月15日 (土) 12時00分

>笑さん
25での結婚は無理でも、2年以内くらいには何とかしたいなぁと思っています。故に、院に行けたとしても、途中で引っ掛かってきそうな気がします。
今しか体力的にも二足の草鞋(とまでは行かないにしても)は出来なそうですけどね。

>酔倒さん
ありがとう。
私自身も元々興味はあまりなかったし、当時少ないなりに色んな話を総合して考えた末に、やはり私の進路としては進学するより就職だと思って結論付けたので、そんなに後悔はしてないんです。
やっぱり、実社会の広さと比べたら狭い世界ではあるよね。
あれから何年か経って、考え方もちょっと変わって、興味が出てきたかなという程度です。あの時分にそのままもし院に行っていても、私の場合はただのうのうと過ごしていただけだったと思うので、考え方や視野が広がった今だからこそ見えてきたこともあるしね。

あくまで、今の仕事なり生活の基本路線は変えないですし、ここまでやって来たのに今更変えられないです。
単純に、知識を増やせたら良いなという、興味の部分が大きいので、仕事を中断してまで行くというような気持ちはないです。
だからこそ、仕事の後に夜間コースなどで通うというような苦肉の策を取るとなると、体がしんどいだろうなと悩む訳です。


ということで、現実的にはこれ以上負担が増えると体が持たない気がするので、取り敢えず今年は保留ということで。

投稿: メークイン男爵 | 2007年12月15日 (土) 21時52分

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