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2008年1月15日 (火)

ロンドン旅情記・4

▼第4日:12月27日(木)曇

少しずつロンドンに慣れてくるに従って、
朝晩にテレビなども見てみたのですが、
何と言っているのかはほとんど聞き取れませんでした。
映像や見出し(テロップ)などを見て、
何となく分かるかなぁという感じでした。
「英語は習うもんじゃなくて慣れるもんだ」などと
よく言われるので実戦してみたのですが、
「確かにこういう生活を長期間続けていれば、
何となく聞き取れるようになってくるのかもしれないな」
と思いました。

あとは、よく「世界まる見え!テレビ特捜部」(日テレ)
をたまに見た時に、
世界のCMなどが取り上げられていたりするので、
「日本のCMと比べ何か違いがあるのか」などに
注目しながら見ていました。

クリスマスが過ぎると、
多くの店やデパートなどが年末大セールを行うようで、
ほとんどが50%OFFになる所が多く、
たまに70%OFFなどの札を掲げている所もありました。
この時期は、このセール目当てに多くの外国人が
ショッピングに押し寄せてくるという話ですが、
テレビCMなどでも各企業が挙(こぞ)って、
セールの宣伝を流していました。

たまに日本企業の家電製品なども
取り上げられていたので、
そういうのを見ると、海外でも日本企業が
頑張っているんだなと嬉しくなりますね。

あと、天気予報を見ていて気付いたのですが、
雲の流れなのか気圧の動きなのか分かりませんが、
グレートブリテン島の周りを流れるように、
何かの流れを矢印で表示しているだけで、
日本のように「晴れマーク」だの「傘マーク」
みたいなのが全然表示されないんですよね。
天気が変わり易いそうなので、
敢えて表示しないでこういう表示をしているのか、
あるいは口頭では何か話しているのかもしれませんが、
兎に角、見ていてもさっぱり分かりませんでした。
(※うまく撮れなくて汚い写真ですみません。)
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前置きはこのくらいにしておくとして、
この日はようやく祝日が明けて、
街が通常通りに動き出しました。
会社に向かうお父さん方なのか、
前日までとは打って変わって、
朝から人や車の往来が多いなぁと感じました。
これが普段の光景だとすると、
やはり25日、26日は静まり返っていたんだなと思います。

この日の私たちの観光予定の最大の目玉は、
テムズ河River Thamesを走るリバーボートRiver Boat
に乗ってテムズ河沿いにロンドン観光をしながら、
グリニッジ方面へ向かうというものでした。
今回の旅行で唯一ロンドン郊外と呼べる所であり、
最も遠出だったので少し早めにホテルを出ました。
とは言っても夜が明けた8時半過ぎでしたが。

この日ようやく銀行などが開くとあって、
早速私たちはトラベラーズチェックを換金しました。
そして、最初に地下鉄に乗って移動した後、
エンバンクメント桟橋Embankment Pierへ行き、
リバーボートに乗ろうとしたのですが、
「運行本数が少ないから待ち時間が長い」
というような旨のことを言われてしまったので、
よく分からないので結局一駅分手前まで歩いて戻り、
ウェストミンスター桟橋Westminster Millennium Pier
からようやく乗ることが出来ました。

隅田川の屋形船みたいな感じでしょうか?
テムズ河から見上げるロンドンの眺めは、
趣向が違ってなかなか良かったです。
これでもっと天気が良ければ最高だったと思いますが、
どんよりした曇り空でいまいち写真が映えず、
その上、テムズ河を通ってくる冷たい風が
まともに全身に吹き付けてくるので、
寒いのなんのって完全に船上で凍え切っていました。
本当は暖かい船内に退散したい所でしたが、
折角の優雅な眺めを堪能するには屋上しかないと思い、
鼻水を拭き拭き、景色を満喫していました。
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グリニッジ桟橋Greenwich Pierに着き、
私たちは旧王立天文台Old Royal Observatoryのある
グリニッジ・パークGreenwich Parkへ行きました。
この公園にもやはりリスが居ました。
寒さと空腹でふらふらだったので、
見学よりまず先に昼食を摂ることにしました。

ちょっとした喫茶店みたいな所に入り、
日本の喫茶店で頼む感覚で、
主食のパスタとミネストローネのようなもの、
それにマッシュルームのスープを頼みました。
初めにスープが出てきたのですが、
でっかいライ麦パンみたいなのが付いてきたので、
ちょっと慌てました、
「敢えて主食のパスタを頼む必要はなかったなぁ」と。
しかし、スープは見た目はグロテスクでしたが、
コクが出ていて美味しかったので、
それに付けたりしながら食べ切りました。

軽く付け足す気持ちで頼んだ「スープ」だけで、
結構お腹が一杯になってきてしまったので、
ちょっと危ないかなと思い始めていた矢先、
パスタが運ばれてきたのですが、
今し方やっとの思いで食べたばかりのパンと、
全く同じ物が添えられているではありませんか!
「いきなり!黄金伝説。」(テレ朝)じゃないんですから。

しかも、クリームパスタというので、
てっきりサーモンが入っているような
クリーミーなスパゲティを想像していたのですが、
前にパスタを頼んだ時もそうでしたが、
どうやら、こちらで「パスタ」と言うと、
麺のパスタじゃなくてペンネパスタのことを指すみたいで、
チーズも何か少し苦めのチーズなんですよね。
最初食べ始めた時は良いのですが、
段々こってりした味に飽きてきてしまって、
その上、最後の一品まで運ばれて来た時には、
流石の私も天を仰ぎました。

1時間半以上格闘していましたが、
やっぱり「少なく頼んで、足りなかったら追加する」
くらいの気持ちで頼まないと大変なことになる、
と今度こそ肝に銘じたのでした。
この時は油断して、過去の失敗を生かせませんでした。
(一にも二にも、突っ込んだ質問を出来なかった、
英会話力のなさを憂えるべきなんでしょうが)。


気を取り直して、旧王立天文台を見ました。
グリニッジと聞けば誰もが東経0度、西経0度の
子午線が通っている場所であることを
思い起こすと思いますが、
その西経と東経を分かつ凄い所に来たという実感が、
沸くような沸かないような変な気持ちでした。

グリニッジ標準時(GMT=Greenwich Mean Time)
を示す24時間表示の時計も掛けられていました。
そのほか、プラネタリウムなどもあったのですが、
観光客の一番のお目当ては勿論子午線。
東半球と西半球の境を行ったり来たりする観光客で、
子午線の周りは大人気でした。
私も東経と西経の境を跨(また)いできました。
東経140度の茨城に住む私が、
東経・西経0度の所に立つというのは、
何か不思議な気持ちでした。
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その後、電車でトラファルガー広場に戻ってきて、
すぐ側にあるナショナル・ギャラリーThe National Gallery
という美術館へ入りました。
16時頃でしたが外はもうかなり薄暗く、
外観の写真を撮るのは困難な程でした。

絵画の説明書きが読めないのが
大きな原因なのかもしれませんが、
絵画そのものは名画なんだなぁと感じるのですが、
言わんとしていることのレベルが高くて、
私のようなひよっ子には難しい内容でした。
あとは、館内の空調が暑すぎたせいもありますが、
もっと時間を掛けてじっくり見て回れれば
また違ったと思うのですが。


外に出るともうすっかり真っ暗になっていました。
私たちはお土産を買ったり買い物をするため、
1894年創業で世界を代表する老舗にして、
ロンドン最大でもある高級デパート、
ハロッズHarrodsに行きました。
電飾されたデパートがとても綺麗で、
ハロッズの周りに結構な数の人々が集まっていました。
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前夜からここで買い物する気満々で居たので、
早速入ろうと思ったのですが、
店内は若干明かりが点いていて、
店員さんが掃除などをしているのも見えたものの、
営業している雰囲気ではないので、
「もしかして、もう閉店時間を過ぎちゃったのかな」
と一瞬思ったくらいでしたが、
ガイドブックに載っていた閉店時間にはまだ早かったので、
ちょっと妙だなぁと思いながら、
取り敢えず入口まで行ってみました。

すると、セールをやるという案内の紙が貼ってあり、
営業日時の一覧が出ていました。
翌日の28日からしか書いておらず、
どうやら祝日明けのこの日は、
「明日からのセールに向けた準備の日」
に充てられているようでした。

肩透かしを喰らった格好でしたが、
綺麗な外観を撮影出来ましたし、
この日は体中の筋肉痛や膝の痛みがかなり酷く、
疲労がピークに達していたので、
むしろこれで良かったのかもしれません。


日没が15時半過ぎと日本よりだいぶ早く、
日の出も8時半頃とかなり遅いために、
絶対的に日の出ている時間帯が短いため、
毎日があっと言う間に過ぎていきますし、
一日に回れるスポットの数も限られていました。
この日は特に「あっけなかった」感が強かったです。

この日の夕食は、相当なボリュームだった昼食が
かなり胃に残っていて、
しっかり夕食を食べられる自信があまりなかったので、
ホテル近くの小さな店で林檎や飲み物を買って、
ホテルに戻って食べただけで済ませました。



さて、ここでちょっと余談になりますが、
東京都心の地下鉄と同様、
ロンドンの地下鉄も一部空の見える所も走りますが、
基本的に地下を走っているので、
踏切を見掛けませんでした
(実際はあるのかもしれませんが)。

そして、かなり深くまで掘り下げて
通っている路線などもあって、
長いエスカレーターで登ったり降りたりを
繰り返させられることが多いです。
エスカレーターは基本的に右側に立ち、
急ぐ人たちのために左側を空けます。
「関西ルール」を肝に銘じておかねばなりません。
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時刻表は存在するのだと思いますが、
ホームの電光掲示板に示されるのは、
1~2もしくは3、4番目に来る電車の行き先と、
あと何分で当駅に到着するかという目安だけで、
どこかの駅の改札前に
発着時刻の電光掲示板があったのを見た以外は、
基本的にどこも時刻の掲示はありませんでした。

車輌の形や横幅などは路線によって
微妙に異なっていましたが、
最も多いのが“Tube”という愛称が示すような
丸顔タイプで、日本の電車よりかなり窮屈です。
側面が湾曲しているため、
ドアの側に立つと頭がぶつかりそうになりますし、
外国人は背の高い人が多いので、
真ん中に立っても頭が天井すれすれの男性が
少なくありませんでした。
そして、長椅子タイプの向かい合わせの座席も、
両側に人が座ると膝と膝の間には、
人一人がサッと通れるくらいの隙間しか出来ないので、
日本の電車のように、左右の座席の前に
背中合わせで2人が立つということは出来なそうでした。
(中には幅や天井に余裕のある路線もありますが)。

また、せっかちな人が多いのかどうか分かりませんが、
駅に着いて電車が完全に停車する前にドアが開き、
しかも、乗客もドアが開けば、
完全に停車する前だろうがお構いなしに降りてしまい、
安全管理に関しては特に厳しい日本と違い、
鉄道に限ったことではないのですが、
全てにおいて「自己責任で行動して下さい」
という風潮なのかなと感じました。

ホームが湾曲していることも珍しくなく、
普通に電車とホームの間に隙間が出来ていて、
日本なら「危険を予測して対策を取るべき」と
鉄道会社側が責められそうな気もするのですが、
空いているものはしょうがないという感じで、
乗車口の足元に“MIND THE GAP”と書かれていたり、
車内の電光掲示板で注意を促す
メッセージを流しているくらいでした。


信号機に関して言うと、
基本的には日本の信号とほぼ同じですが、
歩行者に関しては押しボタン式の所が多く、
歩行者が居れば必ず手前で
停車しなければならないというような、
優先横断歩道のようなものが
設置されている所もありました。

足元には大概“LOOK LEFT(RIGHT)”
などと書かれていて注意を促していました。
また、横断歩道は日本のような縞模様は描かれておらず、
点線で幅(設置場所)を示しているのがほとんどでした。

日本のように、青から赤に変わる時に、
青が点滅して知らせるタイプの信号も
一部では見られたものの、
ほとんどは青が消灯するタイプで、
赤も青も点灯していない間は、
まもなく赤に変わることを知らせているというものでした。

車の信号も日本とほとんど同じで、
矢印信号などもあったのですが、
青→黄→赤という停車命令の後、
日本なら赤→青と変わるところですが、
ロンドンでは赤が点いたまま黄色も同時に点灯し、
赤→赤+黄→青とワンクッション多いのが特徴的で、
思わずカーレースのスタートを連想しました。
「Ready, go!」の「Ready」に当たるのだと思いますが、
フライングしている車が比較的目に付きました。
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コメント

テームズクルーズは私のお気に入りです。
さすがに寒かったですけど、ロンドンの風景が一望できますからね。

あの食事は完全に参りました。
スープを食べただけで逃げたくなりましたもの。
カレーにはナンが付いてきました。(汗;)

グリニッジの子午線は大好きです。
たったあれだけなのに、あそこが0度だと思うと感激します。
ここで男爵くんがビームを発見しましたね。

信号の不思議、天気図など、男爵くんの観察力の鋭さには尊敬です。

投稿: 笑 | 2008年1月17日 (木) 16時45分

お返事が遅くなりました。すみません。

テムズ河は、ちゃんと橋の名前とかまで覚えていけば良かったです。あの、ミレニアムブリッジはとうとう渡れず仕舞いでしたね、残念です。
グリニッジの天文台は、だいぶ前にテレビでちらっと見たような気がします。
日本との違いがいろいろあって新鮮でしたね。

投稿: メークイン男爵 | 2008年1月29日 (火) 22時19分

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