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2008年1月14日 (月)

ロンドン旅情記・3

▼第3日:12月26日(水)晴

この日はボクシング・デーBoxing Dayと呼ばれ、
祝日なのでこの日まで閉まっている所も随分ありました。
ただ、地下鉄やバスなどが運行してくれるのは、
それだけでだいぶ助かる思いでした。
前日(ぜんじつ)程ではないものの、
やはり街中がひっそりとしている感じはありました。

寝る前に借りた鎮痛剤を膝に塗っていたので、
朝起きた時だいぶ痛みは引いていましたが、
今までと違って完全に痛みが
なくなった訳ではなかったので、
余程酷使したのかなぁと思いました。
それと、普段の運動不足のせいだと思いますが、
足首の外側の筋などが筋肉痛になっていました。
また、肩に荷物を掛けて一日中歩き回ったせいか、
肩が物凄く凝っていました。

しかしながら、来る時の飛行機などでほとんど寝ずに
「時差調整」した(徹夜状態に近かった)お陰か、
この日も時差ボケはなかったので、
これで完全に時差ボケとは無縁になりました。

ロンドンに来てから薄々気付いていたのですが、
7時過ぎでも、うっすら空が明るくなってさえいないので、
まだ外は真夜中のように真っ暗という状況の中で、
朝食を摂りました(この日だけは唯一隣のレストランへ
案内されたのですが、メニューはやはりほぼ一緒でした)。


私たちが泊まっていたホテル周辺は住宅街で、
どこも同じという訳ではないのですが、
通りの端から端まで一繋がりの建物のように並んでいて、
戸別に戸口が付いているというようなタイプでした。
戸口には番地が記載されていている家が多く、
通りを挟んで順に偶数の番号が振られている側と、
奇数の番号が振られている側になっていたりして、
分かり易いなぁと思いました(場所によりけりですが)。
そして、その通りの両脇がそのまま駐車帯に
なっていて事実上1車線分しか道幅がないため、
このような所では一方通行に
なっていることがほとんどでした。
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初日の24日に地下鉄に乗った時は、
タッチパネル式券売機が
日本語表記も出来ることが分かったので、
思わず日本語案内に逃げてしまったのですが、
英語に慣れないことにはこの先やっていけないと思い、
我慢して英語表記のまま切符を購入しました。

大体東京都心の地下鉄を想像して頂ければ
分かり易いかと思いますが、
ロンドンの地下鉄の運賃体制は、
九段下や永田町辺りを中心に周辺をゾーン1とし、
そこから外側へ山手線沿線内辺りまでがゾーン2となり、
更に外側へ向かうに従って、ゾーン3、4となり、
最終的にゾーン6までが設定されており、
このゾーン制が運賃の基準となっています。
観光客が主に利用するのはゾーン1~2までで、
この区間の1日フリー切符も販売されているので、
私たちはこれを買って乗り降りしていました。

本当はゾーン3より外側のロンドン郊外の方へも
観光に行ければ良かったのでしょうが、
観光名所が多くて、日程的にどうしても
市街を中心に予定を組まざるを得なかったので、
1度も行けませんでした。
イギリスに旅行に行ったと言ってもロンドンだけですし、
ロンドンに旅行に行ったと言っても
あくまでほとんどがセントラル・ロンドンCentral London
と呼ばれる地域内に過ぎないので、
私が見て感じてきた文化や風習は、
ロンドン市全てに当て嵌まるとは限らないかもしれません。
(ということを、予めお断りしておきます)。

自分が観光に行く所がどの辺にあるのか、
何駅がその最寄り駅なのか、
また何駅がどの辺にあるのかなどが
基本的に頭に入っていなかったので、
この日の朝の時点では、英語ばかりの路線図を見ても
行き先がなかなか見付けられませんでした。
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しかし、目的の駅に着いた時、
改札を出たい時は“Way out”という看板を目印に、
乗り換える時は乗り換えたい路線の案内看板を目印に、
歩いていけば良いということを学び始めてから、
少しずつ乗り換えの要領が分かってきました。
そして、乗り換え路線のホームに来たら、
上りか下りのホームに分かれているので、
目的の駅名の書かれている方のホームに行けば良い
という至ってシンプルな構造だと気付きました。

恐らく日本の様に快速というものはなかったようですし、
基本的に一つの路線につき上りか下りのホームが
1つずつ設置されているだけのようだったので、
3番線より4番線の方が先に出発するとか、
途中で急行に抜かれるからこっちに乗った方が良い、
などという余計な心配をしなくて良かったのです。
文字通り、最初は右も左も分かりませんでしたが、
夜にはだいぶ慣れてきていました。


また地下鉄については後で書くとして話を戻しますが、
この日は初めにビッグ・ベンBig Benを観に行きました。
24日の夜に初めて観に行った所でもありますが、
次の目的地のバッキンガム宮殿Buckingham Palace
まで近く、衛兵交替が始まるまでの空き時間を
利用するという意味もあっての計画でした。
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テムズ河に架かる近くのWestminster Bridgeから
ビッグ・ベンと国会議事堂Houses of Parliament
臨む風景を初めて見ましたが壮観でした。
橋の上は観光客で賑わっていました。
河の反対側には大観覧車BA ロンドン・アイ
BA London Eyeも見えました。
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その後、ウェストミンスター寺院Westminster Abbey
この日は外観からだけ眺め、
街中を見ながら徒歩でバッキンガム宮殿に向かいました。
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宮殿に着くと、もう大勢の観光客で溢れかえっていました。
他は休業ばかりでここくらいしか見所がない
というのも大きな理由だったと思います。
特に正面の鉄門の前は少しでも最前列の方で見よう
という客たちがへばりつくように集(たか)っており、
少し高い位置から見ようという客たちは正面広場の
ヴィクトリア女王記念碑Queen Victoria Memorialの
周りにびっしりと固まっていました。
スリにだけは遭わないように気を付けていました。
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衛兵たちの服装は冬バージョンなのか、
よく写真で見るような真っ赤なものではなくて、
灰色のコートのようなものをしっかり羽織っていました。
あまり見易い位置ではありませんでしたが、
最終的には何とか最前列まで辿り着けました。
1時間以上膝を曲げずに立ったままだったので、
相当脚が痛くなりましたが、
ロンドン名物の衛兵交替を見られて良かったです。
隣接するクイーンズ・ギャラリーQueen's Galleryなどは
休館日だったので入れず仕舞いでした。

正午を過ぎていたので、Victoria駅まで歩いていき、
そこのスターバックス・コーヒーで昼食を摂りました。
友人Tから頼まれていたシティ・マグカップも
ここで買いました(思っていたより大きかったです)。

午後はシャーロック・ホームズの舞台として
有名なベーカー・ストリートBaker St.に移動しました。
もう駅からしてホームズを前面に押し出していました。
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シャーロック・ホームズ博物館Sherlock Holmes Museum
では物語の場面が再現されていたりして、
ファンという程ではなかった私も十分に楽しめました。

その後、近くにあるマダム・タッソー蝋人形館
Madame Tussaud'sへ徒歩で移動しました。
歴史上の人物や人気俳優の蝋人形が展示され、
写真撮影や基本的に人形に触るのもOKなので、
観光客たちは思い思いにはしゃいでいました。
あっちもこっちも記念撮影する客で溢れ、
混み具合があまりに凄まじかったせいで、
館内はもうあちこちが熱気でむんむんしていました。
午前中の衛兵交替同様、
今日営業している数少ない観光名所だったことも、
その混雑の一因だったのだろうと思います。
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順路の最後の方にはロンドンの歴史を辿る
“Spirit of London”というツアーがあり、
ロンドンの街並みを象徴する煉瓦造りの家や、
大聖堂などが建立された背景には、
かの有名なロンドン大火が関係している、
というようなことを言っていました(と思います)。
「なるほどな」と思いました。
あまりに人が多いので疲れ切ってしまいましたが、
なかなか楽しい所でした。


夕食はPiccadilly Circus駅付近のファミリーレストランで、
伝統的なロンドン料理“FISH & CHIPS”を食べました。
日本のファミレス感覚で頼みすぎると
量が多すぎて悪戦苦闘する恐れがある、
というそれまでの実体験から、
今回は慎重に少なめに頼みました。

しかし、この伝統料理、でっかい鱈のフライ一枚と、
それと同じくらいの分量のフライドポテトが
皿にどかーんと乗っかっているだけの料理なのですが、
物凄いボリュームであり、カロリーも高いとあって、
見た目もさることながら腹に溜まるのなんのって、
いや~単品の筈なのにまたしても戦う羽目になりました。

気のせいか、ロンドンに来てから、
炭水化物は豊富に食べているものの、
食物繊維や野菜をほとんど食べていない感じでした。
私の体は栄養のバランスが乱れると敏感に察知しますが、
誰が見ても明らかに栄養が偏っていました。
いくらジャガイモ好きの私でも
こんなに食べ続けていたら流石に…。
まぁでも美味しかったですけどね。


この日もまた、膝の痛みと闘いながらの一日でした。
けれど、天気が良くて写真が撮り易かったですし、
開いている所が限られている中で、
これだけいろんな所を満喫出来たので良かったです。
この日一日ですっかり地下鉄の乗り換え、
お金の計算や街並みにも目や感覚が慣れ始め、
英語ばかりの世界にも慣れてきました。

また、私からすると外国人の方は見分けが付かず、
皆現地の人たちにも見えてしまうのですが、
実際はかなり観光客が多いことに気付き、
皆余所者なんだと思ったら、
何だか急に気が楽になりました。

よく、日本人は外国人なら皆英語が話せると
思い込んでいる節があるが、
実際はスペイン語等しか話せないというようなケースも
少なくないというようなことを聞いたことがあったので
(日本人と違って英語が話せないように見えないのは
得な気もしますが、話せると誤解され易いということで、
意外に迷惑に感じているのかもしれませんね)、
言葉で苦労しているのは自分たちだけじゃないと思え、
簡単な単語くらいしか話せないけど、
何とか勢いで話したり、勝手に判断出来ているから、
堂々と構えていれば良いかなと思えるようになりました。

どう頑張っても何事も英語表記で過ごすしかないので、
意味が分からないとか読めないとか言ってても仕方なく、
もうこういうもんなんだと思って過ごせばそれで良いんだ、
いちいち和訳なんかしてないで、
見たまんま、英語のまま解釈していればそれで良いんだ、
という新たな境地に立てたような感覚でした。


あと、この日気付いたことは、
車のナンバープレートに黄色と白の2色あることに
気付いて何故なのかなと思ってよく観察してみた所、
どうやらフロントが白、バックが黄色という法則が
当て嵌まりそうだということが分かりました。

他には、信号についてもちょこっと書きたい所ですが、
話が長くなりそうなので続きはまた後に回します。

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コメント

地下鉄の駅をスムーズに歩いていく男爵くんを、驚異の目で見ていた方向音痴の私…
すっかりロンドン子になりましたね。

ハハハ…じゃがいもは前日のマッシュポテトといい、すっかり食傷気味になった私ですので、日本に帰ってから、まだじゃがいもは口にしておりませぬ。
そろそろ恋しくなったかも…笑

ロンドンは直系20kmという狭いところに観光スポットが多くあります。
ですから、初めての人でも自分の足で行きやすいという利点があるんですね。
そんな狭いところであっても、足はしっかり使うので、ほんと、ヨレヨレというのがピッタリの言葉です。
足に不安を抱えていた男爵くんにはお気の毒なようでしたが。

投稿: 笑 | 2008年1月15日 (火) 12時13分

お返事が遅くなりました。すみません。

慣れって凄いなと思いました。
僕は普通にじゃがいも食べてます。私がじゃがいもに屈してたら、HNが廃ります。
膝が痛かったので、結構応えましたね。

投稿: メークイン男爵 | 2008年1月29日 (火) 22時16分

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