« ロンドン旅情記・4 | トップページ | ロンドン旅情記・6 »

2008年1月16日 (水)

ロンドン旅情記・5

▼第5日:12月28日(金)曇一時小雨

毎晩寝る前に炎症鎮静剤をお借りして塗っていたので、
翌日にはかなり和らいでくれていたのですが、
完全には痛みが抜けないで、
1日観光して帰ってくるとまた悪化している、
ということの繰り返しだったので、
この日から朝出掛ける前にも塗ることにしました。

また、普段の運動不足によって筋肉痛になった箇所は、
この日の朝にはほとんど治っていました。
毎日歩いて体を動かしていましたからね。

さて、貴重な滞在期間も半分を過ぎ、
じわりじわりと残された時間が少なくなってきていました。
やっと慣れてきた所なのに、
帰国の時は刻々と近付いているんだなぁと思うと、
寂しい気持ちもあり、帰国が楽しみな気持ちもあり、
ちょっと複雑な心中でした。
だから、せめても最後まで目一杯充実した時間を
過ごしたいという気持ちでした。


ところで、日本より緯度が約15度高いロンドンは、
日の出ている時間が夏期は日本より長くなるようで、
気候的にもイベント的にも夏場が
観光客に好まれるというのは分かる気がします。
そして、日の出ている時間が短いと言うことは、
館内なら兎も角、建造物の外観の写真を撮れる時間が、
それだけ限られてしまうということにもなります。

ということで、前夜の話し合いでの日程最終確認の際、
この日はこれまで行った所で
もう一度明るいうちに写真を撮り直しておきたい所や、
この日観光する予定を組んでいた所のうち、
屋外で撮影するであろう所を優先的に回り、
暗くなってからでも問題ない所は後回しにする日程に
組み直すことに決めたのでした。


私たちはまず、建物の外観を撮るために
ハロッズへ行きました。
しかし、今日もどんよりとしたすっきりしない天気で、
わざわざ撮りに行った割には
背景が暗めになってしまいました。
因みに先に買い物をしてしまうと、
手荷物が重くなってしまうので、
目の前まで行っておきながら入らずに去りました。
080116016





次に向かったのが、トラファルガー広場及び
すぐ側にあるナショナル・ギャラリーでした。
ここはロンドン中のダブルデッカー(2階建てバス)が
一大集結する地点にもなっているということで、
次から次へとバスが通っていきます。
普通のシングルデッカー(1階建てバス)や、
「ベンディーBendy」と呼ばれる2車輌が連結した
タイプのバスなども頻繁に通っていました。
そして、今ではほとんどが新型に置き換わり、
僅か2ルートでしか運行されていないという、
ロンドン名物の「ルートマスター」と呼ばれる、
車掌が乗っている旧式ダブルデッカーにも
お目に掛かることが出来ました。

トラファルガー広場にあるネルソン提督Admiral Nelson
の像の台座の四方を囲むライオン像も、
「登ってはいけない」という決まりはないそうなので、
折角の機会なので登ってきました。
080116036046058071





その後、歩いてウェストミンスター寺院へ行きました。
途中、ちょっとした人集りが出来ているので見てみると、
古風なヘルメットを被って馬に跨った門衛が2人居て、
観光客が一緒に(勝手に)写真を撮っていたのでした。
観光客のためにポーズを撮ってくれているのかなと思い、
私も「一応ロンドンっぽい」ので撮ったのですが、
帰国後ガイドブックを読み返していたら、
ここはホース・ガーズHorse Guardsという所であり、
騎兵交替というものが毎朝行われているようで、
鉄柵や人垣がなく間近に見られるということもあって、
衛兵交替ほどメジャーではないものの、
結構有名な観光スポットだったという、
驚きの事実を知ることとなりました。
時間的にも丁度騎兵交替が終わったばかりくらいの
タイミングでした(予習不足を露呈しました)。
080116099





そんなこととはつゆ知らず、
ウェストミンスター寺院に行きました。
外観だけは前以て観に来ていたので、
この日は実際に中に入って見学しました。
080116114_2








歴代の国王のお墓や国に貢献した偉人たちの
お墓の数々を見てきました。

この後、翌日から土日になってしまい、
銀行等が閉まって換金出来なくなる
可能性があるということで、
近くで残りのトラベラーズチェックを換金しました。
それから、かの有名な大英博物館British Museum
に行きました。
080116133








言わずと知れた世界最大級の博物館であり、
じっくり見るなら、1週間あっても足りないという程、
物凄い数の展示品があるということで、
本当はもっと時間を取りたい所でしたが、
日程の都合上、半日しか設定出来ませんでした。
昼食は館内のレストランで食べました。

正面入口から入っていきなり目に飛び込んできたのが、
エジプト象形文字解読の手がかりとなった、
有名なロゼッタ・ストーンでした。
これを皮切りに、兎に角物凄い数の展示品を
一通り見て回りました。
ギリシャ彫刻もあれば、ミイラもあったりして、
地域やテーマごとにゾーンが分けられているのですが、
館内の広さも半端じゃないので足が疲れました。

このうち、世界の貨幣を展示しているゾーンがあり、
ポンド貨幣の打刻機なども展示してあったので、
昔のポンド貨幣を見てみると、
エリザベス女王の横顔が若い時のものであることに
気が付きました(当たり前と言えば当たり前ですが)。

ペンスにせよポンドにせよ、貨幣にも紙幣にも全て
エリザベス女王の肖像画が描かれているのですが、
夜、ホテルに戻ってから
何気なく1ポンド貨幣を見ていたら、
エリザベス女王の横顔は1種類だけだと思っていたら、
今より若い時の横顔の1ポンド貨幣もあったのです。

慌てて持っていた1ポンド貨幣を確認した所、
5年毎くらいに微妙に横顔の年齢が更新されており、
裏側のデザインもそれぞれ皆違っていました。
手元にあっただけでも5種類ありました。
こんなにこまめにデザインを直していたら、
大変なんじゃないかなと思うのですが、
思わぬ発見のヒントをここで貰ったのでした。


16時過ぎに博物館を出ると、
日がすっかり落ちて暗くなっていました。
足は疲れていましたが、
予定通り、ハロッズへ買い物に行きました。
流石、高級デパートだけあって、
店内の内装や雰囲気は気品が漂っていました。
目当ては免税コーナーでしたが、
ただでさえ広くて歩き回るだけでも大変だった上に、
大セールのために普段の売り場を
一部移動したりしていたようで、
どこにあるのかなかなか見付けられず苦労しました。

大英博物館に居た頃から喉が渇いていたことや、
歩き回って足が疲れていたこともあり、
買い物の前に店内のカフェレストランで
軽食を摂ることにしました。
その後、思い切って買いまくるつもりで
意気込んでいたのですが、
頑張っても約£90分(2万円程度)
買うのが精一杯でした。
でも、荷物は重かったです。


夕食は、Leicester Square駅近くの、
和食レストランに入りました。
折角外国に来ているからには、
いつでも食べられる日本食よりも
現地の料理を食べようと思って、
帰国するまで日本食を食べないつもりで居たので、
禁断症状が出ていた訳ではなかったのですが、
気分転換ということで食べることになりました。
やはり味噌汁は美味しかったです。

スタッフは皆日本人だったようなので、
久し振りに店員と日本語が交わせて、
ちょっとホッとしました。
だいぶ英語漬けの世界に浸かっていて、
日本語を使うことをすっかり諦めて過ごしていたので、
「おしぼりどうぞ」と店員に言われたのに、
思わず「Thank you.」と答えそうになったのには、
心の中で笑ってしまいました。

因みに、全部ではないと思いますが、
ロンドンのレストランは、
あまりおしぼりを用意する習慣はないようでした。
何となく習慣で、食べる前に手を拭かないと、
気持ちが落ち着かないというか、
不潔な気がしてしまっている自分に気が付きました。


それと、ついでにちょっと話は変わりますが、
このレストランでは従業員は皆日本人でしたが、
ほとんど旅行中に日本人を見掛けませんでした。
空港やホテル、レストランやカフェなど、
あらゆる場所でアジア系の顔をした従業員を
見掛ける機会はあるのですが、
皆普通に英語を喋っています。

また、街中を歩いていたり、
地下鉄に乗っていると、
現地の人なのか観光客なのか、
アジア系(特に中国系)の人も結構見掛けるのですが、
顔はかなり日本人に似ているのですが、
日本人でない場合がほとんどでした。

例えば、そういう人が一人で居ると、
日本人と見分けが付かなかったり、
日本人でも外国人っぽい顔をした人も居ますが、
大体2、3人のグループで居る場合は、
その中に1人か2人は必ず、
「少なくとも日本人ではない/恐らく日本人だ」
という判断を付けられる人が含まれています。

理由は何となく顔が日本人とはちょっと違うという、
極めて曖昧な基準なのですが、大概合っています。
基本的にほとんど顔はそっくりなのですが、
どことなく日本人とは違うとか日本人っぽいと感じる
雰囲気的な要素があるのだろうと思います。

但し、日本人かどうかは判断出来るものの、
中国か韓国か台湾の方なのかの区別は、
残念ながら分かりません。
また、日本人との混合グループだったりすれば、
見た目では判断は付けられないと思います。
しかし少なくとも言えることは、
日本人と会う確率はかなり低かったですが、
彼らと会う確率はかなり高くて、
例えば韓国では英語教育に力を入れていると聞きますが、
日本人に比べると外国に旅行することに
あまり抵抗がない、若しくは積極的な方が、
もしかしたら多いのかもしれないなぁと思いました。

たまに現地の従業員などが気を利かせて、
愛嬌良くこちらの言葉で
挨拶してくれたりすることもあったのですが、
まずいきなり言われるのが「ニーハオ!」「謝謝」
「(Are you)Chinese?」などのように、
中国人と見られることが多いことからしても、
「きっと中国人観光客の比率の方が
圧倒的に多いのだろうな」という予測が付きました。
まぁあくまで推測の域を超えませんが。

極め付けは、観光に来ていた中国人の女の子に、
いきなり中国語で何か質問されました。
「ごめん、全く意味が分からん。」


ちょっと話は逸れましたが、
その後ホテルに戻ってきて気付いたのですが、
いつの間にか右足に肉刺(まめ)が出来ていました。
痛めている右膝をかばって
歩いていたからかもしれません。
それと朝塗った炎症鎮痛剤が
効いていたというのもあるとは思いますが、
この日の右膝の痛みは一番軽くて済みました。

夜、寝る前にテレビを見ていると、
いきなり大相撲が放送されていたのでびっくりしました。
しかも、よく見ると、
若乃花関と智ノ花関が激戦を繰り広げ、
まだ関脇の魁皇関と大関の武蔵丸関が戦い、
小錦関に貴乃花関、曙関なども
まだまだ現役で闘っているではありませんか。
一番見ていたかもしれない時期の
錚々(そうそう)たる顔ぶれが大集結していました。
それもその筈、1995年の映像だったようです。

思い掛けず懐かしいものを見られました。
旅行中は疲れを翌日に残さないため、
ほとんど22時半~23時頃には
寝るように心掛けていたのですが、
この日は0時過ぎに床に就きました。
080116188

|

« ロンドン旅情記・4 | トップページ | ロンドン旅情記・6 »

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

もうこの頃になると足も痛いし。疲労がたまりきっていましたね。
それでも残り少ないと思うと頑張れました。
毎夜の相談会中に寝ていた人は睡眠タップリで疲れ知らずでしたよね。(笑)

ウエストミンスター寺院にはニュートンのお墓があると調べて行ったのに見つかりませんでした。
大英博物館はゆっくり見るといいのですが、最後にはどうしても駆け足になってしまいます。

ハロッズでのティー、アップルパイ、美味しかったですね。
日本食レストランは胃が疲れてきて、行きたくなっちゃったのよ。

投稿: 笑 | 2008年1月18日 (金) 07時09分

お返事が遅くなりました。すみません。

何にしても一番活躍して下さっていたので、疲れとかもあったと思いますし。特にコース設定等は、僕は右も左も分からないので助かりました。

ウェストミンスター寺院はお墓が多すぎです。あれじゃ探すの容易じゃないですよ。

投稿: メークイン男爵 | 2008年1月29日 (火) 22時24分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ロンドン旅情記・5:

« ロンドン旅情記・4 | トップページ | ロンドン旅情記・6 »