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2008年3月29日 (土)

HH観戦記2008 vol.3

前節のアウェイ戦では悪天候の中、
数的優位に立ったこともあって2度リードするも、
残り僅か30秒足らずのまさに試合終了間際に
CKから追い付かれて痛恨のドローに終わり、
勝利、勝ち点3を目の前で掴みそびれた。
下馬評を鮮やかに覆す勝利まで残りワンプレーまで
相手を追い詰めていただけにその落胆も大きかった。

それからこの1週間は、
今日のホーム戦が物凄く待ち遠しく感じた。
あれだけ開幕戦を冷静に迎えた今季だったが、
鎮めていた筈の“病気”が遂に発症してしまったようだ。
試合観戦を渇望する「禁断症状」が出始めたのだ。

今季は開幕からJ1経験チームの強豪との
5連戦が組まれていて厳しい状況ではあったが、
応援する立場としてはそんなの関係ないのである。
相手がどこであろうと勝ってくれると信じて臨んでいる。
そして、結果はもう一つという感じではあるが、
ここまで選手もある程度その期待に応える活躍を
見せてくれているので余計に試合が楽しみなのだ。
そんな「死の開幕5連戦」も今日が最後である。

ただ試合前から気になっていたのは、
怪我しているDF平松選手に加えて、
同じくDFの鈴木和裕選手も出場停止で欠くことになり、
本来のポジションとは違う選手を代わりに使うことで、
守備が脆くなる可能性そのものもそうなのだが、
それら代役の選手が本来の仕事に就けないことで、
昨年から飛躍的に進化した攻撃の組み立ての多様性が
影を潜める恐れがあるということだった。

前半はその心配を掻き消してくれるように、
積極的に粘り強くボールを奪いに行き、
高い位置でボールを持ちプレーする時間が長く、
サイド突破からクロスを上げるなど何度もチャンスを作り、
明らかに水戸が押していた。
そして迎えた前半30分、
CKから最後はMF堀選手がゴール右隅に
J初ゴールを蹴り込み、待望の先制点を挙げた。
「これは幸先が良いな」と思った。
その後も押した展開のまま前半が終了した。

しかし、更なる追加点を期待した後半は立場が逆転した。
中盤から低い位置ではあったが
相手はパス回しから徐々に落ち着きを取り戻し、
なかなかボールを持たせてくれなくなった。
奪いに行ってもうまくいかず、
折角奪ってもパスを奪い返されるという繰り返しになった。
そうして少しずつ自分たちのリズムを掴み出した相手が
攻め込んでくる展開が目立つようになっていった。
「このままじゃ点を取られるのも時間の問題。
早く2点目を取ってくれ」という気持ちとは裏腹に、
相手に押されている我慢の時間帯が続いた。

ほとんどチャンスらしいチャンスもなかった水戸だが、
次の1点を取ったのは水戸の方だった。
後半17分にやっと得たCKのチャンスに、
DF大和田選手がヘッドで右隅に押し込んだのだ。
「水戸はセットプレーが攻守共に苦手な傾向がある」
と私は常々勝手に思っているので、
先制点に続くCKからの得点には驚いたが、
スタンドの盛り上がりは最高潮に達した。

こういうシーンで点が取れるようになれば、
得点力も必然と上がっていくと思う。
流れの中でゴールを奪えるのが一番だが、
苦しい時こそこういったゴールシーンが重要になってくる。
押されながらも逆に水戸が追加点を取れたことで、
重苦しい展開を吹き飛ばすには十分だった。
何より、頼りなかったたった1点のリードが
2点に広がったことでひとまず安心感を抱けた。

ところがこれで息を吹き返すかと思いきや、
前節アウェイ戦のようにどこか締まりがなかった。
相変わらず相手に押されてばかりで、
リードしているのにどこか余裕がないように見えるのだ。
前掛かりになって失点した前節のことが
選手たちの脳裏に過(よぎ)って、
慎重に守ろうという意識が強く働いたのかも知れないが、
見ていて危なっかしいなと思った。

そして、後半25分にゴール前の混戦から
ハンドの判定を取られてPKを与えてしまい、
リードがまた1点に縮まってしまった。
これ自体はもう仕方ない失点であるし、
守備が崩されて取られた点でもないので、
一見すると運が悪かっただけのようにも思えるのだが、
流れの悪さが間接的に作用していった積み重ねで
引き起こされたPKだったのかもしれないと考えた。

もうこうなってしまうと、
「3点目を取っておかないと逃げ切れないかもしれない」
という不安が自分の中では尚一層強くなった。
相変わらず危なっかしい試合展開が続き、
とうとう後半37分にスローインから
最後は鮮やかに同点ゴールを決められてしまった。
直前のプレーで、ゴール前で相手をどフリーにしてしまい、
GK本間選手と1対1になった絶体絶命のピンチを、
相手の超が付くミスに助けられて命拾いした後だけに、
本来なら取られていて当然の点と言えなくもないが、
折角救われたなら生かして欲しかったと思う。

最後のロスタイムに2度CKのピンチがあり、
前節の失点シーンと重なって最後まで冷や冷やしたが、
何とかドローのまま終了のホイッスルを聞いた。
2点リードして勝利は堅いと思わせておきながら、
経験の浅さ、若さが出たというか、詰めの甘さがあって、
2戦続けて同じ過ちを犯してしまった水戸イレブン。
逆転されなかったのはせめてもの救いだ。
先制していなかったら負けていたかもしれない試合だ。
1勝の重み、有り難みを再認識させられると共に、
勝ち切る癖を付けて欲しいと思った。

一方で、「2点リードを守れず勝てる試合を逃した」
というのも一つの見方だとは思うが、
この2点はいずれもセットプレーからのもの。
厳しい試合だったとは言え、
やはり流れの中から点が取れなかったことは、
まだ発展途上と言わざるを得ないと思う。
いきなりそこまで高度な要求をするのは酷かもしれないし、
こういう戦い方も立派な勝ちパターンだと思うが、
それだけ期待が持てるチームだし、
この集中力を切らさず次に生かせれば、
必ず上位に食い込めるチームだと思えるからこそ思う。

いずれにしても、少なくともあんなに隙を見せていたら
防げる失点も防げない。
上位に浮上するためには
もっと勝つための執念を見せて欲しいと思った。
次節試合がないのは寂しいが、
その間にここまでで見えた課題に取り組んで補正し、
第1クール終了を良い形で迎えられたら、と思う。

▼第5節:△2-2(前半1-0)、勝ち点5

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コメント

後半はドキドキの連続でした。
あんなに好発進したのに、最後は負け試合であっても不思議はないくらいの押され方・・・
HHらしいと言ってしまえばそのとおりなんですが、勝ち点3を逃した悔しさは、一晩中私の頭の中を駆け巡りました。
私達には寂しい1週間のお休みですが、その間に体勢を立て直してほしいです。

投稿: 笑 | 2008年3月30日 (日) 07時01分

半月もの間、全く試合がないというのは長いですよね。
ボールの支配率がまるで逆転しましたからね。
今年は戦力は遙かに豊富になっただけに、下の方で腐ってたら勿体ないですよね(これを逃してJ1にいつ行くんだ-)。

投稿: メークイン男爵 | 2008年3月31日 (月) 01時42分

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