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2008年5月19日 (月)

「おかあさんといっしょ」

今日偶々テレビを見ていたら、
NHKの「スタジオパークからこんにちは」が始まった。
いつも番組冒頭にゲストを映し出してからスタートするが、
今日のゲストは一瞬誰だか分からなかった。
しかし、瞬時に「でも何となく見覚えがある」と気付き、
凄い勢いで記憶の底から情報を探し出した結果、
その照合内容に驚いて「あ!」と思った。
時間にしてここまで3秒くらいだったろうか。
「うたのおねえさんだ!」と分かったのだ。

ゲストは「ゆう子おねえさん」こと
神崎ゆう子さんだったのだ。
もう20年くらい前の話になるだろうと思ったら、
やはり1987年から6年間務められていたという。
私の「おかあさんといっしょ」についての記憶では、
最初からおさむおにいさん(坂田おさむさん)だったが、
おねえさんは別の方で、途中でゆう子おねえさんに
替わったのを覚えている。

最初はおねえさんが替わったことに
違和感があったような気がするが、
そのうちゆう子おねえさんの方が馴染み深くなって、
いつも楽しみにしていたような気がする。
同番組をいつまで見ていたのか定かでないが、
運が良かったと言うべきか、
私が見ていた時期には体操のお兄さんなど
多少のメンバーの入れ替わりはあっても、
ずっと同じようなメンバーだったので、
幼心に親近感を持って見ていられた。
私の中で「おかあさんといっしょ」というのは、
おさむおにいさん、ゆう子おねえさん、
そして「にこにこぷん!」じゃないとしっくり来ない。

きっと、しっくり来る「おかあさんといっしょ」像は
年代によって全然違うのだろうと思う。
ずっと同じ人が司会を務めているというのも
それはそれで味があったり凄い記録だったりするが、
こういう風に常に中身は変化していく長寿番組で、
しかも幼児向け番組(主に見るのは幼児か親)というのは
それぞれの時代の違いが出て面白いなと思う。


私は20歳を過ぎてから当時を懐かしんで
童謡や「みんなのうた」のCDを買ったが、
小さい頃に受けた影響というのは結構大きい。
ゆう子おねえさんのイメージが
当時とあまり変わっていなかったことも大きいが、
ゆう子おねえさんだと分かった瞬間に
当時のいろんな記憶が次々と思い起こされた。

それらは普段記憶の片隅に追い遣られているが、
確かに自分が歩んできた足跡を示すものであり、
今の自分はその当時から少しずつ形作られていったのだ
ということを改めて考えさせてくれる。
これまで25年と半年以上生きてきていて、
まだまだ短いかもしれないが、
それでもいろんな時期を過ごしてきた。

話は多少飛躍するかも知れないが、
残念ながら硫化水素自殺が流行っている今、
私より若くして自ら命を絶つ者も後を絶たない。
確かに死ぬ程辛い思いは多少なり皆経ていると思う。
しかし、もし私も病気や事故、自殺などで
最早この世に存在していなかったとしたら、
今日のこの日のゆう子おねえさんとの「再会」を
果たすこともなかったろうし、
当時の記憶と共に蘇るその時感じたことなども
思い出さぬままになっていたと思うし、
この再会で感じた嬉しさも感じることはなかった。

私から見たゆう子おねえさんがそうであるように、
一人の人間が周りに与えている影響というのは
きっと本人が思っている以上に大きいのだと思う。
浅い付き合いであっても、深い付き合いであっても、
もしくは一瞬擦れ違っただけであったとしても、
何がきっかけで自分が誰かに
どれくらいの影響力を与えるか分からない。
「人間は皆一人じゃない」と言うけれど、
家族以外にだって当然、自分が存在していることで、
自分でも知らぬうちに
誰かの大事な記憶の一部を担っているに違いない。

これはほんの一例に過ぎないが、
「生きてて良かった」と思える瞬間が
いろんな時々に転がっている。
それは過去の自分や記憶との再会であったり、
目の前に広がる美しい景色であったり、
素晴らしい出会いがあった時などであったり様々だが、
視野が狭くなっている時程気付けないと思う。
将来に不安がない人など居ないかもしれないが、
きっとその時点に達すれば、
それなりにまたいろんなことを思ったり
感じたりするのだと思う。
常々感じていることではあるのだが、
生きていることの有り難みを忘れないようにしたい。

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