« 冴えない3連休中日 | トップページ | 改めて感じる「木内監督」の知名度 »

2008年7月21日 (月)

鉄道博物館

今日は親友Y氏と鉄道博物館に初めて行ってきました。
その少し前に2人で東京国際ブックフェアに行った際、
「今度は鉄道博物館にも行ってみたいね」と
簡単な口約束のようなものはしていたのですが、
私が池袋に宿泊することになったので、
「ちょっと足を伸ばして行ってみようか」と急に思い立ち、
いつもながら突然誘って予定を組んでしまったのでした。
軽く提言してみたものの実際の所は、
感覚的には最低でも2、3ヶ月~半年先、
下手すると1年くらい先になるだろうと思っていたので、
まさかこんなに早く実現するとは自分でも驚きました。

前身の交通博物館に連れて行って貰ったのは
もう20年近く昔のことで、
恐らく行ったのはその1回のみだと思うのですが、
結局再び訪れることなく2006年に閉館してしまいました。
ただ、幼心に断片的ながら強烈な印象は残っており、
新たに生まれ変わった鉄道博物館には
昨年10月の開館当初から興味を抱いていましたが、
その割には後回しにし続けていました。

大宮駅から埼玉新都市交通伊奈線「ニューシャトル」に、
最寄りの鉄道博物館(大成)駅までの1区間乗りました。
丁度開場時刻の10時直前に着いたのですが、
入り口にはもうかなりの行列が出来ていました。
長い列に並ばされて待っている間、
足元を見るとそこには新幹線の時刻表を
あしらったデザインが施されていました。
「流石、鉄道博物館なだけあって、
細かい所も凝っているな」と思いました。
080728082091101103





来場記念撮影スポットが入り口の手前に
お誂(あつら)え向きに用意されていたのですが、
そこのD51を一目見てすぐに
「交通博物館の外にあったやつかな」と思いました。
080728106




交通博物館をイメージすると真っ先に思い浮かぶのが、
このD51と新幹線0系のヘッド部分が輪切り状態で
外壁にぴたりと据え付けられていた光景で、
それらがあたかも建物から突き出ているかのように
見えたのが特に印象に残っています。
(むしろそれ以外の記憶は数える程しか残っていません)。
それらが鉄道博物館としてリニューアルした際、
行方がどうなってしまったのか気になっていたので、
まずこの入り口の外でD51を見付けた時はホッとしました。
因みにもう一方の0系についても、
館内でそれらしき物を発見出来たので安心しました。
S0044





何分か待たされていよいよ入場しました。
入場ゲートはまるで自動改札機のようになっていて、
Suicaをタッチして入場するというシステムも、
鉄道博物館らしくて面白いアイディアだと思いました。
その他にも随所に鉄道博物館らしさを生かした
アイディアやシステムが見受けられました。

さて、折角早く行ったので人気のコーナーなどは
少しでも空いているうちに回っておこうかと考えたのですが、
館内が広いので面食らってしまい、
「どこからどう回ったら効率が良いのか」などという
細かい考えは一気に吹き飛んでしまいました。

取り敢えず、鉄博(てっぱく=鉄道博物館の略称らしい)
限定オリジナルSuicaカードの第2弾が
期間(&枚数)限定販売中とのことで気になっていたので、
まずは売店を物色したのですが、
デザインが私好みではなかったのでパスしました。
そして、いよいよ館内を回ることにしたのですが、
順路などは特に設けられてなさそうだったので、
私たちは適当に思い付くままに回り始めました。


ところで、学生時代の私は史学というものについて
あまり自分にとって興味のある学問だとは
思っていなかったのですが、
例えば、市町村合併について調べてみたりすることや、
昔の街並みの写真やポスター、看板、新聞などのように、
当時の雰囲気が伝わってくるような物や
今の面影を残しつつも時代を感じさせる物を見たりすると、
その今昔を見比べて思いを馳せ、
わくわくしてしまっている自分が居たりして、
「そういうことに興味を持つというのは、
実は史学が分野的に一番近いのではないか」
と最近思うようになりました。

以前から旧字体などにも興味があったのは、
単に漢字好きだからと思っていたのですが、
史学に興味を持っている一例だと考えることも出来ますし、
茨城の歴史について広く浅くながら興味があるのも、
「茨城についてもっと知りたい」というのが
大前提にあってこそ成り立っているとは思いますが、
興味の程度の差こそあれど、
少なからず他の都道府県についても興味はあるので、
大きく見れば「実は史学が好きなのかもしれない」
と思えるのです。

あまり観てはいないのですが、
映画『ALWAYS~三丁目の夕日』などは
まさにそういう私の心をくすぐられる要素が
あちこちに散見出来るということになります。
そういう観点から考えると、
過去の世界を垣間見ることの出来るこの鉄博は、
私にとって宝庫と言っても過言ではありませんでした。

鉄道史のパネルを眺めて、
過去の出来事を見るのも楽しかったです。
細かくて全部は見切れませんでしたが、
常磐線を中心にチェックしてきました。
先月末実施の水戸検定にも出題されましたが、
JR水戸線と聞くと、今でこそローカル線のイメージですが、
実は常磐線よりも歴史が古く、
常磐線が整備される前は水戸から上野へ出るために、
東北本線を経由するルートを想定して、
この水戸―小山間が開通されたそうです。


あと、交通博物館の印象でもう一つ鮮明だったのが、
幼心にわくわくさせられたジオラマです。
模型ながら精巧な作りの電車が線路の上を
ぐるぐる走り回っているのを飽きずに
ずっと見ていた記憶があります。
あくまで本物そっくりな作りだったからこそ
好奇心を掻き立てられたのであって、
如何にも玩具っぽい造りだったら
それ程齧り付くことはなかったと思います。

このジオラマについても鉄博でも
きちんと引き継がれているのか気になっていたのですが、
物は作り替えられたのかもしれませんがちゃんとありました。
但し、専用のミニシアターのような部屋に設けられたので、
一度の収容人数に限りがあって、実演時間も決まっており、
人気コーナーらしかったので入れ替え制が採られ、
基本的には着席して説明を聞きながら眺める感じでした。
前の方の席は小さい子供たちに譲るのが礼儀かと思われ、
ちょっと遠巻きに見ている感じがやや切なかったです。
S0075





その後、実際に使われていた車両などを見たり、
中に入ったりして当時の雰囲気などを感じたりしていました。
木製の車両というのは耐久性や燃費などを考えると、
今の車両から比べれば非合理的なのでしょうが、
レトロな内装が良い雰囲気を醸し出していて、
三等車とは言え「むしろこれなら乗りたい」と思いました。
080728028




まぁ考えてみると、今は走っているかどうか分かりませんが、
水戸でも少なくともつい10年くらい前までは
普通に床が木製のバス等が走っていましたし、
昨年廃止になった鹿島鉄道も木の床でしたしね。
流石に椅子まで木製というのは見掛けませんが、
部分的にでも木が使われていたというのは、
そんなに古い話でもないなと思いました。


当時のホームの様子なども再現されていましたが、
横書き表記が右から左に書かれていたり、
旧字体だったりするとかなりぞくぞくします。
ボンネット型の特急なども懐かしいとは思うのですが、
電車よりも看板などの方に興味が行っていました。
080728021




080728033




あとは国鉄時代の「JNR」というロゴですね。
民営化されてJRになったのが1987年のこととは言え、
5歳だった私には「国鉄」と言われてもピンと来ませんが、
このロゴを見た瞬間に「あ、これは見覚えあるわ。
そう言えば昔はこんなマークだったよ」と思いました。
確かに特急やバスに描かれていたのを
よく目にしていた記憶があります。
国鉄は自分とは無縁の話だとずっと思っていたのですが、
こうやってちゃんとした記憶として思い出せる所を見ると、
「JRが国鉄だった時代にも確かに生きていたんだな」
と感じさせられます。
S010





茨城県周辺の古い路線図も掲示されていたのですが、
ちゃんとまだ日立電鉄(2002年廃線)が載っていたり、
駅名が今と違っていたりして心がくすぐられました。
下の写真では少し見辛いかも知れませんが、
⑥平(現いわき)や⑦川尻(現十王)駅のように、
私にも馴染みのある比較的最近変わった駅名は勿論、
①下條(現常陸多賀)、②助川(現日立)、
③関本(現大津港)、④綴(現内郷)、⑤石神(現東海)駅
というように常磐線の水戸以北をちらっと見ても、
昭和の大合併以前の町村名などが散見され、
非常に興味深く見入っていました。
因みに、茨城交通水浜線(1966年廃線)や、
水戸電気鉄道線(1936年廃線)なども載っていることから、
昭和10年前後の頃の路線図と思われます。
S059





さて、載せたい写真は沢山あるのですが
切りがないのでこれで最後にしますが、
コレクションギャラリー(資料室)の一角に
立ち入り禁止のチェーンが掛けられていたのですが、
そこに無造作に置かれていたある物に目を奪われました。

それはずばり、押しボタン式の券売機です。
今でこそタッチパネル式に置き換わってしまいましたが、
私が小さかった頃はまだ水戸駅にもこんな券売機があり、
この金額が書いてある丸いボタンを
親に押させて貰って切符を買ったものでした。
(水戸駅のはもっと大きくてボタンも多かったと思います)。
これを見た瞬間に「懐かしーー!!」とかなり興奮しました。
ちゃんと展示されていないのが可哀想でした。
S077





こんな感じで、昔の鉄道やその歴史のみならず、
それに絡んだ昔の日本の断片を垣間見ることも出来、
行く前は「意外とすぐに見飽きてしまうかもしれない」
とさえ思っていたのが実際は大興奮の連続で、
最終的に閉館の18時まで存分に楽しんでしまいました。

|

« 冴えない3連休中日 | トップページ | 改めて感じる「木内監督」の知名度 »

趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 鉄道博物館:

« 冴えない3連休中日 | トップページ | 改めて感じる「木内監督」の知名度 »