« 信号機の有り難み | トップページ | それでも相撲が好きだから。 »

2008年8月20日 (水)

タイムオーバー地獄

後日書くと言っておきながら延び延びになってしまい、
今更という感じがしないでもないのですが、
4週間程前の頃の話を書こうかと思います。

私は、とある資格を取るため池袋に4連泊していました。
この資格は、講習を規定時間以上受講して初めて
試験の受験資格を得られるというものなのですが、
この講習ではある程度要点を絞って説明してくれるので、
逆に言うと素人の私にとっては
いきなり試験を受けても受かるようなものではなく、
自主的に対策勉強しろと言われても頭に入る筈もなく、
こういうシステムで助かったという感じすらあります。
とは言っても講習もタダじゃありません。
結構それなりの講習料・テキスト代を別途取られます。

ただでさえ内容が専門的である上に、
私にとっては畑違いも甚だしいような分野の話なので、
講義を聞いていても話が難しくて眠くなってしまいそうでした。
大学生の頃には既に一齣(コマ)の講義を終始集中して
聴き続けるというのはかなり困難になっていた私なので、
学生を卒業して数年経った今となっては尚更苦痛でした。
しかもたった4日間という短期間に
全分野(4科目)を一通り集中的に詰め込むとあって、
スケジュールもかなり無理な組み方をしています。

 1限…10:00~11:40
 2限…12:40~14:20
 3限…14:30~16:10
 4限…16:20~18:00

見ての通り、1齣は1時間40分、つまり100分授業です。
これを一日4齣行い、それが4日連続で行われました。
100分/齣×4齣×4日=1600分という計算になります。

一齣が一番長かった大学の時で1時間半の講義でしたが、
それでも1時間も経つと集中力が切れてきて、
最後まで意識が飛ばずに堪えるのでさえ難しい状況でした。
それが今回は一齣100分です。
午前中の一齣(=1限)は何とか頑張れても、
午後の2限以降の苦痛と言ったらありませんでした。
2限は昼食後で尚更眠くなりますし、
4限の頃は完全に集中力が切れてしまっています。

その上、冷房が効いているとは言えずっと座りっ放しなので、
椅子と接している大腿の裏側が蒸れてくるわ、
座りすぎて尻が痛くなってくるわで、
これらの余計な不快感とも戦わねばなりませんでした。
最初の一齣、最初の一日はまだ頑張ろうと思えましたが、
先のことを考えると気が遠くなりそうでした。

でも、逆にもうこんな辛い講義は受けたくないという思いが、
何とか一発で合格したいという気持ちにさせてくれたという
別の効果をもたらしたのも事実です。
自動車の運転免許を取得した時もそうですし、
普段安全運転を心掛けているのもそれと似ていて、
もう教習所には戻りたくないという思いが、
案外軽視出来ない発奮材料になっていると言えます。
勿論、一回の受講料がバカにならないので、
一発で合格したかったというのもあります。

そんな訳で、眠いのを必死で堪えながら、
呪文のような講義を聴いていました。
しかし、これだけでも十分試練を受けているかのようでしたが、
そんな私たちに追い打ちを掛けるようなアクシデントが
この後待ち受けていようとは…。

1日目はやや早口で兎に角喋り倒すという感じだったものの、
それなりに丁寧な講義で無難に終わったのですが、
2日目に最初のアクシデントが発生しました。
自然と専門用語を使って話してしまうのは分かるのですが、
中には私のように全くの素人同然の受講者も居る訳で、
知っていること前提での話し方では話について行くのも厳しく、
眠気を余計に助長していました。
ただ、この講師は程良く話を脱線して気を紛らわせてくれたり、
4限を少し早めに切り上げてくれたりしたので、
まださほど気にはなりませんでした。

翌3日目に再びアクシデントが発生しました。
この日の講師は「テキストの何ページを開いて下さい」
などと言わずにいきなりページを飛ばしてしまうので、
どこを読んでいるのかいまいち分かり辛く、
たまにぼそぼそと「次のページに入って…」などと
独り言のように呟くのですが、
「『次のページ』以前に今何ページ読んでいたの?」
という感じではっきりしないので
読んでいる箇所を探すだけで疲れました。

そして、1限終了時刻を5分オーバーしました。
たった5分と言っても100分の後の5分は長いのです。
逆に1分でも早く終わって欲しいくらいなのですから。
その上、続く2限の開始は時間割通りで、
貴重な昼休みが5分削られてしまったのでした。
(何しろこの昼休みには、怒濤の午後3限分を乗り切る
英気を養うための重要な時間でもあった訳ですから)。

しかもこれで終わりではなく、
2限の終了時刻の14時20分になっても、
休憩に入る気配がないばかりか、
同25分にこの講師が腕時計をちらっと見遣ったので、
「しめた、時間をオーバーしたことに気付け」と
教室内の全員の思いが一致したかのような
空気が流れた次の瞬間、
「まだ(終了まで)時間があるので次(の章)行きましょう」
と呟いた時には皆が皆苦笑していました。

皆、受講料を払って講習を受けていますし、
年齢も私より上の方が大半の大人な方達ばかりなので、
終了や開始が5分程度前後しても、
トータルで帳尻を合わせてくれれば構わない
というくらいの大きな心は持っていたと思うのですが、
流石に10分も過ぎると「まだ終わらないのかよ」という
そわそわ感を通り越して明らかに呆れ返っていました。
何しろ、100分耐え抜くだけでも苦痛極まりないのです。
それに昼食の後の2限はただでさえ眠いので、
2限の後の休憩は待ちに待った憩いのひとときなのです。
完全に皆の顔が白け切っているのが分かりました。

それでもあくまで受講者の立場なので、
講師自らの口で「休憩」を宣告してくれる時を待ち、
話が切りよくなる度にそれを期待していたのですが、
何度裏切られたか分かりませんでした。
13分が過ぎた所でまた切りが良くなったにも拘わらず、
講義を続けようとした時にとうとう堪りかねた一人が、
時間をオーバーしている旨を進言しました。
どうやら、すっかり時刻を勘違いしていたようです。
たかが13分、されど113分ノンストップはきつかったです。

しかし、圧巻は最後の4日目の2限でした。
この日の講師はそれまでの3日間と勝手が違って、
「ここは大事な所なので赤線を引いておいて下さい」
ということをしっかり言ってくれない方だったので、
皆困惑していました。
全部覚えれば良いじゃないかと言われるかも知れませんが、
テキストが分厚く、範囲がかなり広いので、
「大事な所」を把握しておくのとおかないのとでは、
効率的な試験対策に大きく響いてくるという訳です。

さて、前日の「13分オーバー事件」を経験しているので、
皆多少のアクシデントには免疫が出来た感じでしたが、
またその悪夢が繰り返されるとは思いませんでした。
またしても2限終了時の14時20分になっても
一向に授業が終わらなかったので、
「おいおい、また今日もこれかよ」という空気が一瞬流れ、
思わず皆苦笑してしまっていましたが、
最終日ということと免疫が出来ていたこともあって、
「もう勝手にやって下さい」という雰囲気になっていました。

5分が経ち、10分が経ち、3限が始まりました。
でもまだ講義は終わりません。
15分が経ちました。
それでも終わりません。
もう皆、顔がげっそりし、疲弊しきっていました。
でも誰も突っ込みませんでした。
前日の講師と全く同じ勘違いが原因で、
結局20分オーバーの14時40分まで
2時間もの間ぶっ通しで講義は続きました。

何クラスかに分けて行われていたのですが、
私たちのクラスだけ何故こうも同じ災難が
繰り返し起こったのか分かりませんが、
単なる偶然というにはあまりにも試練を与えられすぎでした。
時間割が1時間とか1時間半単位でもっと分かり易かったら
違っていたかもしれませんが。
兎に角、へろへろになりながら4日間の講習を終えました。


それから僅か8日後に試験が行われました。
詰め込みで教わったことをたった1週間で覚えるとは、
まさに一連のハードスケジュールの集大成とも言えました。
勿論その間に仕事もあったので、
4科目とも一気に合格するのはかなり厳しいなと思いました。
かと言って、あの講義をまた受けたくないというのもあり、
最後まで希望は捨てたくなかったのですが、
やはり対策時間があまりにも足らず、
手応えとしては2科目受かっていれば
良い方かなという感じでした。
また来年もこれと格闘すると思うとげんなりします。
少なくとも、タイムオーバーだけはもう勘弁して下さい。

最後に一つ、お恥ずかしい余談を。
この試験前日は赤羽に泊まったのですが、
試験に寝坊してはいけないとの思いから緊張しすぎて
結局一睡も出来ずに朝を迎えてしまったこともあり、
赤羽から板橋駅に行くのに、
JR埼京線を使って1本で行くつもりが、
何を血迷ったか無意識で京浜東北線に乗ってしまいました。
しかもそんな自分に気付いたのは
田端で山手線に乗り換える直前のことでした。
もう引き返す訳にもいかず、
池袋まで行ってから埼京線で赤羽方面へ戻る格好になり、
無駄な遠回りをしてしまいました。

何はともあれ、無事に全ての講習・試験を受けられたことが
せめてもの救いです。
不戦敗というのが一番悔やまれますからね。


☆★ヘルシオーレ!メモ★☆
・水泳:約30分、1050m。平泳ぎ、背泳ぎ、自由形の順で、50mずつ均等に泳いだ。あまりインターバルを長く取らないようにした。それ程極端に流して泳いでいた訳ではなかった割には思ったより距離が伸びなかった。

|

« 信号機の有り難み | トップページ | それでも相撲が好きだから。 »

学問・資格」カテゴリの記事

コメント

なるほど…こんなきつい講習を受けていたのですね。
お疲れ様でした。
講師というのは勝手なもので、自分で話したいところまで行かないと終わってくれないものです。
生徒の都合など考えてくれない…
全部受かっているといいですね。

投稿: 笑 | 2008年8月21日 (木) 09時15分

取り敢えず何とか夜中3時まで掛かって書き上げましたが、推敲しきれなかったので、後で時間が出来たら多少修正する予定です。

投稿: メークイン男爵 | 2008年8月22日 (金) 00時50分

まぁ時間が短ければそれはあるでしょうけど、今回の場合は純粋に勘違いしていただけでしたね。本文では割愛しましたが、講師の都合で切りの良い所まで数分延長とか、少し早めに終わって、次の開始を少し早めるというのはありました。
タイムスケジュールが目に付く所に貼ってあれば違うんでしょうけど、メモみたいなのを渡されていただけのようで、普通に勘違いし易い状況だったみたいです。
調子良く話しててついつい時間を忘れていたという講師は居ましたが故意ではありませんでした。

投稿: メークイン男爵 | 2008年8月22日 (金) 01時01分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: タイムオーバー地獄:

« 信号機の有り難み | トップページ | それでも相撲が好きだから。 »