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2008年10月18日 (土)

カパッとカバー

私の2台前を一台の路線バスが走っていた。
片側一車線ずつでセンターラインは辛うじて引いてあるものの、
歩道も狭く路肩もほとんどないような狭い道路だった。
停留所用のスペースも確保していないため、
停留所でバスが止まればたちまち車が繋がってしまう。
原則として、「バスが発車するまでただひたすら待つ」
というのがこの道路での常識となっている。

そして、ある停留所でバスが乗客を乗せるため停車した。
車高が高く、車幅も車線一杯のバスが目の前に居ては、
先の道路状況を知りたくても何も見えない。
たった一人乗せるだけの時間も長く感じられる。
この間、乗降客に目を遣ることくらいしかやることがなく、
ウィンカーが左から右に変わる瞬間をじっと待った。
しかし、この時は特に何も気付かなかった。

次の交差点で目の前の1台が曲がって行った。
よって、私はバスのすぐ真後ろに付くことになった。
こうなると走行中もバスのリアしか見るものがない。
急停車に備えて車間距離を保つこと以外は、
せいぜい「次の停留所は出来れば通過してくれないかな」
などと祈ることくらいしかやることがない。
私は運転しながらただぼんやりと
バスのテールライトやナンバープレートなどを見ていた。

と、その時、何か違和感に気付いた。
右後方の側面に何やら出っ張っている物があると気付いた。
よく見てみると給油口カバーが開いているのだと分かった。
たまにトランクやボンネットがふわふわ開いた状態で
走っている車を見掛けることはあるし、
全開のトランクに気付かず走っている車を見たこともある。
ただ、給油口キャップを閉め忘れているなら問題だが、
給油口カバー自体は閉め忘れたまま走っていたとしても、
それら程危険というものではない。
言ってみればドアミラーが後ろにも付いているようなものだ。

兎も角、路線バスの給油口カバーが開いたまま
走っている光景というのは初めて見たので、
退屈だったバスの後ろ姿が急に滑稽に見えてきた。
むしろ、「何とか運転手にこのことを伝えてあげたい」
という老婆心が生まれてきて、
「太いマジックで紙に書いてサイドミラーに見せようか」とか、
「交差点の信号待ちの時に右折専用レーンで並走出来たら、
助手席越しに何かアピールしようか」
などと余計なことを考え始めた。
しかし、走りながらでは何も行動に移すことは出来ず、
並走して止まる予定だった交差点も偶然青信号だったので、
給油口カバーが開いたままのバスは
澄まし顔でそのまま直進して行ってしまった。

その後どうなったのかは知る由もない。

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コメント

たまにあるよね、そういうの。
以前、隣の車のドアの下から、多分首から提げる紐についたボールペンが挟まって、ぶらぶらしながら走ってるのを見たことあります。

投稿: 酔倒 | 2008年10月19日 (日) 11時12分

へぇ、それは見たことないな。面白いね。見たいわそれ。

投稿: メークイン男爵 | 2008年10月19日 (日) 23時57分

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