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2009年3月11日 (水)

導火線に火が付いた・7

大特二種免許の一発合格を目指す私にとって、
まず第一関門である学科試験を無事に突破出来たので、
試験日を延期した甲斐が少しはあったかなと思いました。

午前中の学科試験に合格した人だけ一旦集められ、
簡単な説明を受けて受験票を渡されました。
また、午後からの技能試験に臨むに当たって、
事前に試験コース内を歩いて下見して良いと言われました。
しかし、あまり下見している人が居なかったので
「本当に歩いちゃって良いのかなぁ」と心配になり、
妙に遠慮してしまいました。
控え室にコース図が掲示してあったので、
それを基にイメージトレーニングはしたのですが、
なかなかすぐに覚え切れるものでもないですし、
頭の中のイメージと実際走る時の感覚はまた違うので、
これはもっと自分の足で入念に確認しておくべきでした。

最後に大特の試験車も外から見てみたのですが、
見た目が教習所のものとは全然違っただけでなく、
何と運転席がどうやら左側にあるようだと気付いたのです。
また、噂通り、フォークリフトのように後輪が可動して
舵取りをする仕組みになっているようでした。


午後の試験開始時間になって試験官が現れ、
簡単な試験の概要の説明を受けました。
試験官は私の受験票を見ながら、
「二種の学科試験に一回で受かったの。大したもんだね。」
と言いながら不適な笑みを浮かべたように見えました。
「試験車の基本的な操作は試験直前にきちんと教えるから、
流れなどは前の受験者を見て覚えるように」と言われました。

午後は3人しか受験者がおらず私が最後でしたが、
最初の受験者の様子を見ていると、
バケットの操作や発車の合図を出すタイミングなど、
教習所で習ったのと若干異なる点が幾つか見受けられました。

私は最初の受験者が終わって休んでいる時に、
思い切って色々気になったことを聞いてみました。
ネットでも受験した感想をまとめている人が居たので、
そういうのも多少は参考程度に頭に入れたりしましたが、
場所によって使用する車両が違ったり、
試験官の様子が違ったりするようなので、
実際に受けた人に聞くのが確実だと思ったのです。

しかし、この方と話し込みすぎて、
すっかり緊張感がなくなってしまいました。
「この流れはまずいかもしれない」と思いました。
ただでさえ教習所を卒業してから間が空いていて、
細かい注意点などが抜けている可能性があったので、
集中力を高めておいた方が良いと思っていたのですが。

そうこうしているうちに私の番が来てしまい、
取り敢えず運転席に乗り込んだのですが、
思った通り左ハンドルだったので
外車に乗ったことのない私は視界にかなり戸惑いました。
簡単にシフトや運転席の設備などの説明も受けましたが、
シフトレバー(前進・ニュートラル・後退)が、
普通の車で言うワイパースイッチのある辺りにあって、
しかもポッキーやフランのような細いスティック状だったので、
なかなかシフトレバーという認識が出来ず苦労しました。

フットブレーキも左右両方にあって、
どっちを踏んだら良いのか最後までよく分かりませんでした。
また、普通のオートマ車以上にブレーキの利きが甘いようで、
思い切り踏んでいないと勝手に進み出してしまうので、
一時停止の時などは必要以上に気を遣いました。

ステアリングが油圧式で勝手に回ってしまうのは
教習所のものと同じで慣れていましたが、
初めて試験場のコースを走るというだけでも大変なのに、
試験車の操作に手一杯で慌ててばかりだったこともあって、
他のことに全然気が回らず視野が極端に狭くなってしまい、
コースを先読みする余裕が全くなかったので、
悪い癖が全部出てしまいました。

しかも、踏切に差し掛かったので、
教習所と同じ要領でドアを開けて音を確認した所、
「何でドアを開けるんだ。窓を開けなさい。
最初に説明したでしょ。」と怒られました。
多分「踏切の安全確認なども忘れないように」という話は
あったと思いますが「窓」とは言われていない気が…。
実は教習所の大特車には窓がないため、
ドアごと開けるよう習ったのでそれを実践したのですが、
試験場の大特車には普通列車のような
縦にスライドする窓が付いていたのでした。

教習所と勝手が違うせいでそんな余計な減点まで食らい、
何とか悪い流れを引きずらないように気を取り直しながら
運転を続けていたのですが、
試験官に指摘される箇所が多すぎて、
「これは一発合格は厳しそうだな」と悟りました。
こんなレベルで受からせて貰える訳がないと
諦めるしかないくらい見事に完敗だと思いました。

試験車の慣れない操作に手間取ってしまったことで
実力の半分も出せなかったとは言え、
自分の技術がまだまだだということを改めて痛感しました。

受験票が返され、次回の予約を取ることにしました。
技能試験のみの場合は別の曜日にも受けられたようで、
予定外に語呂合わせの良い日取りが空いていたのですが、
残念ながら仕事の予定が入っていて予約出来ませんでした。
そんなに何遍も受けるつもりはないので、
次こそは絶対受かってやると思っていたので、
次の受験日を免許証に残る日付にするつもりでしたが、
結局良い日取りがしばらく見当たらなかったので、
いつまでも先延ばししているのは精神的にも辛く、
技術もどんどん忘れてしまいそうで不安だったので、
最後は「少しでも早く予約の取れる日に受けて、
この中途半端な状態をすっきりさせよう」と決めました。


そして、リベンジの前夜になりました。
若干脳が興奮気味でなかなか眠ることが出来ず、
前に失敗した所を思い出すとどんどん頭が冴えてきました。
寝ないとコンディションが悪くなって
試験に悪影響を及ぼしそうなので早く寝たかったのですが、
どんどん夜が更けても一向に寝付けないので、
何気なく『SLAM DUNK』の25巻を手に取り読み始めました。
全国大会初出場の湘北高校が2回戦に駒を進め、
いきなり前年度王者の山王工業高校と対戦することになり、
その挑戦を前にメンバーにプレッシャーが掛かるシーンで、
ずっとガチガチになっていたメンバー達が
試合前にそれを乗り越えてスタートラインに立つ姿が
その時の自分と重なりました。
2回目で受かるか内心不安だった私は勇気を貰いました。

再試験当日は今にも雨が降りそうな空でした。
今度は下見もしっかりと入念に行いました。
実際にちゃんと全コースを歩いて
ウィンカーを出す位置や車線変更する位置、
安全確認や徐行、一時停止などの細かい注意点などを
実際に運転している自分をイメージしながら確認しました。
それこそ、ハンドル操作やタイヤの動きなども思い浮かべ、
基本を思い出しながらイメージしました。

午前中から順番を待っていたのですが結局午後一番になり、
午前中は優しそうな試験官(でも実は厳しそう)だったのに、
午後から前回と同じ試験官に代わってしまいました。
その上、とうとう雨が降り出しました。

しかしながら、イメージトレーニングを完璧に行ったので、
今度は落ち着いて試験に集中することが出来ました。
まるで鶏のように首を動かして安全確認を猛烈にアピールし、
コースの位置取りも完璧に行いました。
最初の直線コースでは多少ふらつきましたが、
すぐに感覚を掴み落ち着かせました。
左折時にタイヤが角から1m以内を通るようにするのも、
極力減速して大回りになるのを抑えて完璧にこなし、
良い精神状態の中、イメトレ通りに運転出来ました。
徐々に雨が激しくなって視界が悪くなり、
「ワイパーのスイッチは頭の所にあるから適宜使って」
と突然試験官に言われても動揺することなく
適応するだけの余裕がこの日にはありました。

結果は見事に合格でした。
これで曲がりなりにも二種免許を取得出来ましたし、
いつ取得出来るか分からないモヤモヤからも解放されたので、
だいぶ肩の力が抜けました。

(つづく)


☆★ヘルシオーレ!メモ★☆
・ジョギング:約1時間5分、10km。2週間振りのジョギングで夕食の後だったのでちょっと辛く、何回か歩こうかなと思ったり、距離を減らそうかなと思ったが、千波湖2周目の途中でランニング・ハイになってからは少し楽になった。腕の振りや姿勢、かかとから着地することなどを意識した。3km毎の通過タイムは19分→19分→20分で、最後は偕楽園の方へも回った。

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コメント

合格おめでとうございます!
よかったですねえ。
いきなり試験車が違うなんて、約束違反ですよね。
こういうのの資格を取ろうとしている人は、すでに現場などで見ているし、実際川原などで運転してみている人が多いので、そういう中、初めて出会う車と格闘している不利な状況で、2回目のチャレンジとはいえ合格できたことはすばらしい。

投稿: 笑 | 2009年3月12日 (木) 05時41分

ありがとうございます。

二種の学科試験に合格しても、半年以内に何らかの技能試験に合格しないと無効になってしまうので、半年以内に受かるという確証がない以上、ずっと緊張状態に置かれていたので2回で決まって良かったです。

教習所の教官から「うちのとは車がちょっと違う」と言われていたので覚悟はしていましたが、左ハンドルに始まり、形状等もだいぶ違っていたので、いきなり乗りこなすというのは難しかったですね。
本当にその通りで、そういう環境に居ないとなかなか難しいですね。

投稿: メークイン男爵 | 2009年3月12日 (木) 23時06分

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