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2009年8月 1日 (土)

HH観戦記2009 vol.12

前節のアウェイ戦で勝ち点差で並ぶ相手の猛攻に耐え、
感動すら覚える気持ちの籠もった大きな一勝を挙げた水戸が
首位まで勝ち点8差の5位に浮上し、
いよいよ昇格争いが射程圏内に入った。
特に一時はJ2ワーストまで落ち込み大崩れしていた守備が、
7月は6試合で1失点と抜群の安定感を示すようになり、
攻守のバランスが良くなったことが好調の一番の要因だろう。

その好調な勢いをそのままに満を持して迎えた
今日のホーリーホックのホーム戦もナイターで行われた。
今節は「北関東ダービー」ということで本来なら相手のように
「北関東一」の称号を懸けて盛り上がるべき所だろうが、
初対戦となった前回とは状況が大きく異なり、
目前に迫った昇格争いという大きな目標を見据えている
水戸にとっては最早それは単なる通過点でしかなく、
闘志を剥き出しにしてくる相手を静かに躱す風格さえ感じた。

とは言え、前回の対戦では後半に2点差を追い付かれ、
ロスタイム弾で何とか辛勝したという苦い記憶がある。
今の水戸の守備を以てすればまず心配はないだろうが、
「北関東ダービー」に並々ならぬ闘争心を見せる相手だけに、
気が緩んでいるようだとたちまち飲み込まれかねない。
かつてのように上位に強く、下位相手に取り零す姿はないが、
力の拮抗するJ2では何が起こるか分からないだけに、
水戸の絶対的有利は変わらないにしても相手も力はあるので、
実際に試合をしてみないとどうなるかは分からなかった。

怪我で戦列を離れていた選手が次々と復帰する中、
この日もMF堀選手が途中出場を果たし(今季初出場)、
これからの厳しい夏場を前に戦力が整ってきた。
DF保崎選手が次節から2試合出場停止となることや、
今月中旬に行われるU-20日本代表のスペイン遠征メンバーに
選出されたFW遠藤選手が一時リーグ戦を抜けることも、
今の水戸にとっては十分カバー出来るだけの余裕がある。


試合が動いたのは前半32分だった。
「絶対に負けられない」という意気込みを見せる
相手の堅い守りと激しいプレスに
序盤はなかなかチャンスを作れずに居たが、
徐々にFW高崎選手へのロングボール攻勢から
シュートへ持ち込み始めた水戸は、
FW吉原選手からのスルーパスを受けて
ペナルティエリアに進入した高崎選手が倒されPKを得ると、
自らこれをゴール左端に突き刺して先制した。

▼先制のPKを決める高崎選手(右端)
09080131012




これでようやく一息吐けたが安心するにはまだ早く、
相手もそう簡単には攻めさせてくれないので、
惜しいシュートは幾つかあったが崩し切ることは出来ず、
なかなか追加点を奪えずに居た。
しかし、後半6分にカウンターから高崎選手が攻め上がり、
最後は中央でフリーで待つMF遠藤選手に落ち着いてパスし、
これを豪快にゴールに突き刺してリードを2点に広げた。

こうなると、守備でヘマをしない限りは、
まず勝利は濃厚だろうという展開になった。
あとは、2点リードしたことで水戸に気の緩みが生じ、
集中力を欠いてしまわないか心配はしたが、
守備が崩壊していた時のような危なっかしさはなく、
逆に後半27分には左サイドからのスルーパスを受けた
MF森村選手がきっちり流し込んで3点目を決め、
勝利をほぼ確実なものにした。

ただ、「完勝」と呼ぶには何点取るかも大事だが、
それ以上に大事なのは無失点に抑えることだと思うので、
その後一瞬の隙を突かれて1点返されてしまったことは、
完勝ムードにミソを付けられた感じがした。
まぁ北関東ダービーで相手も意地があったと思うし、
一矢も報いられずに抑えられるのは相当屈辱だと思うので、
この1点は仕方ないかなという気もする。

GK本間選手の好セーブに助けられた場面もあったし、
逆に水戸も決定機で決められなかった場面が幾度かあり、
総合的に見てきっちり快勝出来たことは良かったと思う。
水戸はこれで今季2度目の4連勝を飾り、
J2昇格後の年間最多勝を更新する16勝目を挙げた。
これで無敗記録が7試合に伸び、
もっと言えばここ10試合で8勝1分け1敗となった。


試合後、2試合連続でのヒーローインタビューとなった
本間選手の口から遂に「昇格出来るよう頑張ります」
という具体的な言葉が出た。
水戸で11年目を迎える本間選手だからこそ
重みのある言葉ということも言えるが、
選手の口からこの言葉が出たことの意味は
非常に大きいと私は感じている。

10年もの間J2下位が定位置と化している水戸に対して、
世間に「万年J2」というレッテルを貼られていると思われ、
それがこの好調下でも観客数が伸び悩んでいる一因や、
長年、選手達の自信のなさにも影響を及ぼしていたと思う。

そして、今季の目標を聞かれた木山監督らの発言も、
身の丈に合わないと思ったのか、
それとも慎重な発言を選んだのか、
又は本心を隠して敢えて謙遜的に言ったのかは分からないが、
これからシーズンが始まるという意気込む時期にしては
あまりに力なく聞こえる「8位以上」という目標設定だった。

それが今季好調を維持し続けるにつれ、
「上位にこれ以上離されないように」、
「昇格争いに加われるように」などと
少しずつだが「昇格争い」を意識する言葉が
選手からも聞かれるようになってきた。
でも、あくまでこれらは自動昇格出来る3位までに
何とか食い込みたいというニュアンスの発言であって、
それ以上の順位まではあまり意識していないように聞こえた。

確かに身の丈に合わない目標設定をしたところで、
結果として選手のモチベーションは維持出来ないだろうが、
常に本気で「J1昇格」を願うサポーターとしては、
高い目標を見据えてくれないのは歯痒く感じるのも事実で、
最初からそんな弱気じゃ結果的にジリ貧でシーズンを
終えるのが関の山のように思えてならない。
昇格争いはそんな甘いものじゃないと思うので、
本当に昇格したいと強く思うのならば、
3位に入ることを狙っているようでは駄目だと思うのだ。

しかし、今回のこの本間選手の言葉が
今の選手達の気持ちを代表するものだとしたら、
遂に彼らが自信を持ってJ1昇格という目標を
本気で意識するようになったと考えられるのだ。
これは今まで「J1に昇格したい」という言葉を
簡単に口にして来なかった彼らだからこそ重みがあるのだ。

この日試合のなかった1~3位を抑えて
4位の仙台が暫定首位に立つなど、
1~4位の首位争いは熾烈さを極めているが、
水戸も次節の上位との直接対決を制すれば、
彼らとの差がグッと縮まるため、
今モチベーションは最高潮に達している。

人目を憚るようにして高い可能性を秘め続けてきた彼らが
堂々と昇格争いに飛び込む決意を口に出した今、
残り20試合でどんな結果が待ち受けているのか、
進化を続ける水戸ホーリーホックから目が離せない。
とは言え、今季勝てていない上位陣との対決を制さずに
J1昇格の切符を手にすることは出来ないと思うので、
まずは次節の一戦で勝利を収めることが重要だ。

▼第31節:○3-1(前半1-0)、勝ち点55(第5位)


☆★ヘルシオーレ!メモ★☆
・バッティングセンター:2ゲーム。1ゲームだけにしようかと思ったが、コツを掴んできたのでもう1ゲームやった。球速は85km/h。既に筋肉痛である。

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