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2013年11月 4日 (月)

東北楽天ゴールデンイーグルス初の日本一

今季はプロ野球日本シリーズを久し振りにまともに観ました。
私が初めて日本シリーズを生観戦したのが、何年も前に東京ドームで行われた、西武対巨人の第6戦で、その後2010年にロッテが史上初めて3位から日本一になった時もそこそこテレビ中継を観ていましたが、今回はそれ以来でした。
特にパ・リーグは東北楽天ゴールデンイーグルスのエース・田中将大投手(25)が、史上初めて24勝1Sとシーズン無敗の最多勝投手として話題になったこともあり、クライマックスシリーズから楽天の動向は気にしていました。
巨人と違ってテレビ中継がなく、ネット速報などで情報だけ知ることしか出来なかったので、両リーグ優勝チーム同士がクライマックスシリーズを順当に勝ち上がり、日本シリーズからテレビ中継で観られるようになって、ようやく楽天の戦いぶりを映像で観ることが出来ました。

元巨人ファンだった私ですが、今回は楽天を応援していました。球団創設9年目でパ・リーグ初優勝を果たし、一気に日本一になれるのか、選手層に厚みのある巨人にどう立ち向かうのか注目していました。

楽天が3勝2敗で本拠地・日本製紙クリネックススタジアム宮城に戻り、第6戦で「無敗のエース」田中投手が先発することになった時点で、世間的にはこれで勝負は決するという見方が大半だったと思いますが、田中投手とて「絶対」はないし、ましてや全ての関係者の期待を一身に背負う重責も計り知れないと思ったので、もしこれで巨人が勝ったら、巨人が俄然勢いづき若干有利になるかもしれないと思いました。
その不安が的中し、勝利を信じて160球もの球数で田中投手が完投するも今季公式戦初黒星を喫し、巨人が対戦成績をタイに持ち込みました。これで星野監督(66)の「4度目の正直」は分からなくなると共に、常軌を逸する球数を投げた上、最後の1球にこの日最速の渾身のストレートを投げた田中投手の出番も、事実上これが最後と思われました。

こうなると、第7戦の先発・美馬投手(27、茨城・藤代高出身)が第3戦に続き好投出来るかどうか、そして打線が援護出来るかどうかに全てが懸かりました。その美馬投手がシリーズMVPに選ばれたように、この日も6回まで無失点の好投でしっかりと試合を作ると、打線も爆発とは行かないまでも序盤に着実に3点を取り、後は継投に委ねられました。
ここで2番手は、第1戦で先発し、中4日の第5戦では5回79球のロングリリーフした新人の則本投手(22)がまさかの中2日で登板。陰のMVPは則本選手ではないかと思うくらい、クライマックスシリーズも含め、絶えずフル稼働していたので疲労が心配されましたが、気迫の籠もった投球で2回を無失点に抑え、楽天が3点リードのまま最終回を迎えました。

試合前の情報で、田中投手自ら志願してブルペン入りしたというだけでも驚きましたが、仮に出るとすれば、勝っている展開なら9回2死であと1人という場面で、抑えとして試合を締めるという演出はあるかもしれないと思いました。それでも、前夜の疲労を考えればかなり無茶な話だとは思いましたが。
それが7回辺りから投球練習している様子が度々中継され、解説の古田氏や工藤氏も「昨日の試合後から筋肉が徐々に固くなってきて思い通りには投げられないはずだ」と驚きを隠せず、本当に登板するのか、どのタイミングで登板するかなど、成り行きは誰にも分からず憶測だけが飛び交う中、なんと9回頭から3番手として登板。これには本当に驚きました。
「負けたままでは終われない」というエースとしての強い気持ちがあったのだと思います。この田中投手の鬼気迫る決意に、思わず涙腺が緩みました。

場内アナウンスで田中投手の名が告げられた瞬間、割れんばかりの大歓声が沸き起こりました。その凄まじさはテレビ越しでも伝わってきました。それまでも、1アウト取る度に、そしてヒットが出てチャンスになる度に、これぞホームという楽天ファンの大声援がスタジアムに響き渡り、選手達を後押ししていましたが、観客はまさか今日もまた田中投手の投球する姿を見られるとは夢にも思っていなかったと思うので、驚くと共に嬉しいサプライズだったに違いありません。

かくして、最高潮の盛り上がりで迎えた最終回は、40年ぶりの日本一連覇を狙う巨人が9回2死1,3塁と粘って、最後の1球までどうなるか分からない痺れた試合となりましたが、最後は空振り三振に討ち取り、楽天が悲願の日本一を初めて成し遂げました。その瞬間、スタジアムはこの日一番の大歓声に包まれました。伝説となるであろうこの第7戦は「録画しておけば良かった」と後悔するほど、感動的な試合でした。

横で観ていた巨人ファンの父は試合後、「もし最後3点差じゃなかったら(星野監督は田中投手を)怖くて出せなかったっぺな」と言っていましたが、私は多分1点差でも志願登板していたと思います。本当に魂の籠もった良い試合を見せてもらいました。

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